剣山  徳島県 1955m          百名山

20111116

 百名山もいよいよ残すところ、四国の剣山と山陰の伯耆大山の2座だけになった。本格的に降雪が始まる前に、一回の遠征でまとめてクリアすることにした。剣山は前回雪で敗退したので二度目のチャレンジとなる。問題は天気だ。この所冬型の気圧配置の影響で山陰地方は雨模様が続いている。一方、剣山は太平洋側の気象環境下にあって晴れている。両方とも晴れとするには、移動性高気圧がすっぽりとこの地域を覆ってくれると良いのだが、そううまく問屋はおろさない。毎日週間予報をにらみながら、冬型がちょうど崩れるタイミングを見計らって、まず剣山に登り、続いて大山に向かうことにした。

 高速の深夜割引が適用される午前
4時前に自宅を出発。一日目は無理をせず、渦潮見学がてら徳島泊まりだ。前の晩に飲み会があって十分に睡眠がとれなかったせいか、運転しながら欠伸が止まらない。途中のSAPAで仮眠しながらのドライブとなった。


 観光船で鳴門海峡の渦潮を見学した後は徳島市内のホテルに宿泊。翌未明から見ノ越へと向かう。前回の四国行脚でも感じたことだが、剣山ドライブウエイを車で走るにはちょっとした覚悟がいる。車一台がやっと通れるような狭い道が続くのだ。始末の悪いことに、集落に差し掛かると、それがさらに狭まる。江戸時代から続く街道を拡幅せず、そのまま国道に転用したのかも知れない。










 対向車が来ないことを念じつつ、ハンドルをしっかり握り続け、夜明けとともに見ノ越に着いた。広い駐車場には車が数台あるのみで閑散としている。それでも身支度を整えている間に犬連れの人とカラフルなウエアを纏った山ガール
3名が賑やかに出発していった。遅れて私も歩き出した。時刻は75分。


        車も疎らな駐車場(下山した時は満車状態)                登山口から続く144段の石段


 のっけから剣神社の長い石階段だ。数え間違いが無ければ
144段もある。その後は丸太を足場にした階段が延々と続く。リフト下のトンネルをくぐってしばらく進むと遊歩道との分岐に着いた。ここからもう一汗、やがて抜けるような青空の下に展望が開けてきた。草原のような山は次郎笈だろうか。背後に見える立派な山容は塔丸だろう。


             丸太の階段が続く                       遊園地の遊具のようなリフト下をくぐる



               遊歩道分岐                                 次郎笈の頂き



                 塔丸?                             西島リフト駅に向かう階段


 西島のリフト終点駅近くで山ガール達に追いついた。携帯のメールをチェックしながら歩いている。どうかと思うも、愛想の良い子達だったので悪感情は帳消し。ここから剣山の鳥居をくぐって山腹を巻気味に進む。


               西島のリフト終点                          リフト使うとここが登山口


 山頂が近くなると傾斜はやや増してくるが、短い距離なので汗をかくこともなく頂上ヒュッテに着いた。剣山本宮脇を登っていくと、木道が張り巡らされたのっぺりした頂きが見える。木道をたどって
820分に山頂に立った。見渡す限り折り重なる山々の連なり。つくづく四国は山深い地だと実感する。これで99座目を達成だ。


              山頂までもう一息                             木道の先が山頂



            山頂を取り囲む木道                                 山頂標識



次郎笈へ続く縦走路



四国の山々


 返す返す残念だったのは、正面にそびえるビロードのような笹に覆われた次郎笈が手招きをしていたのに、縦走路に足を踏み出さなかったことだ。剣山は別名太郎笈、つまり次郎笈の兄貴なのだ。弟の頂きから兄の剣山を眺めてみるべきだった。後悔の念にかられながら往路をそのままたどる。平日にも関わらず、山頂を目指す数多くのハイカーとすれ違った。剣山はやはりミーハーの百名山だった。

行動時間  2時間5
歩行時間  1時間45


大山へ続く
  
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