石狩岳より続く
2011年7月30日
昨日は石狩岳登山口近くの露天風呂、岩間温泉に立ち寄り、その後層雲峡へと向かった。黒岳ロープウエイ駅の周辺には高層の旅館が立ち並んでいるが、廃業している宿も多くて少々うらぶれた雰囲気は否めない。宿をとろうという気にもならず、再び車中泊とすることにした。
二階建ての市営駐車場には他県も含め多くの車が駐車している。隅の方に車をとめたが、すぐ隣に乗り入れた車から降りてきたオバチャン達が騒がしく宴会を始めたので、別の場所へ避難。連日の山歩きで流石に疲労が蓄積していたのか、まだ陽のあるうちに寝入ってしまった。8時半から近くで花火大会が始まったが、それも夢うつつで、10分ほど続いた花火の後は再び爆睡モード入り。朝までぐっすり寝ることができた。
土曜日とあって今日はツアーの団体が多いらしい。早目に黒岳RW駅へと向かい、始発のゴンドラに乗った。RW、ペアリフトと乗りついで900mほどの標高差を一気に稼いで7合目に到着。ここが本日の出発点になる。標高は既に1500mを越えているので楽ちんだ。
ペアリフトで7合目へ 段差の大きな階段で結構疲れる
連日の山歩きで足が重いが、1時間ほどで黒岳山頂に着いた。先日の旭岳に続いて再び大雪山の雄大な景色のお目見えだ。早速被写体に向けてカメラのシャッターを切ろうとするが、メモリーが満杯とのアラーム。仕方が無いので過去撮影した写真の一部を選んで削除する。フラッシュメモリーの予備を持ってくるべきだった。
素晴らしい天気に恵まれた
北鎮岳への道
山頂から石室へ向かって下っていく。すぐに北海岳への分岐となるが、ここを御鉢平方面へと進む。今回も反時計回りの周回だ。フラットな道の両脇には様々な高山植物が咲き乱れている。この天国のような小道をだらだらと登っていくと御鉢平展望台だ。ここから地獄のような赤茶けた御鉢平を展望することになるので対比が面白い。
両側はお花畑
雪渓を越えてひと登りすると北鎮岳への分岐に着いた。前回旭岳から眺めた北鎮岳が、円錐形の美しい姿をしていたので、是非登ろうと決めていた山だ。大雪第二の高峰、2244mの北鎮岳山頂には9時15分に到着。周囲の景観を十分に楽しんで再び往路を戻る。
北鎮岳への分岐 北鎮岳山頂(左奥のピークは愛別岳)
比布岳方面を望む
分岐からは中岳へ向けて火山礫の道を下っていく。中岳分岐で前回の周回コースとループがつながった。ここからは一度通った道。左手にずっと御鉢平を眺めながら間宮岳へと向かう。のっぺりした頂上は相変わらず。足を止めることなく先へと進む。土質のせいか、この辺りにはお花畑も見当たらない。
間宮岳への登り道
間宮岳の分岐、ここから北海岳へと向かう
アップダウンを繰り返しながら北海岳に到着。ここには多数のハイカーが休んでいた。どうやら赤岳方面からも多くの人達が来ていて南大雪への交通の要所になっているようだ。
殺風景な北海岳への道 ハイカーで賑わう北海岳山頂
ここから黒岳へ向けて下っていくが、今日のコースで一番変化に富んでいて面白いと感じた。まずは烏帽子岳(たぶん)。東京ディズニーランドに聳えるビッグサンダーマウンテンのイメージを彷彿とさせるとんがり帽子の山だ。雪渓の際の湿地には様々な高山植物が咲いて見事という他ない。赤石川を渡ってだらだらとした登りになるが、この登山道の両脇の花々がまた凄いのだ。
クジャク岩? 黒岳はガスに隠れている
赤石川を渡る
周回を終えて黒岳に戻る頃にはすっかりガスが上がってきて展望はゼロになっていた。頂上は素通りし7合目まで一気に下る。午後1時に乗り場に帰着。6時間20分の高原ハイキングだった。RW駅近くの黒岳の湯で汗を流し、次の目的地、天塩岳へと向かう。
行動時間 6時間20分
歩行時間 5時間50分
天塩岳へと続く
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