チリパタゴニア旅行記(2004年12月)   チリ・パタゴニア旅行記  (2004年12月)
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 朝10:00のフライトでサンパウロを発ち、サンチアゴには定刻通り13:00に到着。乗り継ぎのフライトが19時なのでチェックインを済ませた後、タクシーを捕まえて市内へ。特に行き場所は決めていなかったが、運ちゃんの勧めでMercoado Centralヘ。ここは海産物の市場。クリスマスにも関わらず、店を開けている。このなかの老舗のレストラン「Donde Augosuto」で昼食をとる。Corvinaのセビッチェの前菜とメインは太刀魚のMarisocosoソース和え。とても美味。このレストランには日本の新聞の切り抜きが額入りで飾ってあり、きっと日本のツアー客も訪れるスポットなのでしょう。

 フライトはPuerto mont経由で23時過ぎに到着。現地の旅行エージェントが出迎えてホテルまで案内してくれる。やっぱり南緯53度まで下がってきているので風が冷たい。ホテル(Cabo de Hornos)にチェックインした後は長いフライトの疲れもあってバタンキュー。


         アンデス山脈を見降ろす                        サンチアゴのレストランにて




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 朝心地よい目覚め。朝食後、レンタカーの到着を待つがなかなか現れず。受付のセニョリータに頼んであちこち連絡を取ってもらっていると、やおらHerzのお兄ちゃんが登場。すぐに手続きを済ませて市内をざっと回った後、プエルトナターレスへ向かう。地の果ての寒々した町だ。



          プンタレーナスの街                        相当走りこんでいる日本製のレンタカー          



 ペンギンのコロニーに行く予定が途中の分岐を見過ごしてしまい、かなり先まで進んでいっこうにそれらしい入り口が現れないので、一旦引き返す。Rio Verdeに向け進む。ペンギンのぺの字も現れず完全に間違いと気付くが、帰路寄ればいいやと言うことでそのまま進む。この一帯はHaciendaだらけ。トラの尾の群生がそこかしこにあってとってもきれいだ。野ウサギが車の前を横切る。何とかカメラに収めたいと思うが、ぴょンぴょン飛び跳ね視界の外へ消えてしまうため一枚も取れない。そうこうしている内にようやくメインの街道へ。

 道は良いが地平線までな〜んも無しの荒野を進む。プレルトナターレスへは2時頃に到着。そのまま海通りのレストランへ。早速当地名物のCentollaを頼む。パルメザン仕立てはなかなか美味しかったが量も少なくちょっともの足りず。 Hotel Salto Del Paineにチェックインした後、Milodonの洞窟へ。Milodonとは氷河期にこの地方に生息したいた哺乳類。洞窟は氷河の移動で削れれてできたもの。作り物のMilodonが入り口に置いてあってこうした人工物には抵抗あるのでカメラを向けることなくさっさと背を向けホテルへ。

 夕食はプラザに面した「El Asador Patagonico」にてとる。当然のことながら当地名産の羊Cordeiroのアサードを注文。なかなかうまかった。ふと気がつけば周りは全員アメリカ人。自然と耳に入る若い連中の話は、自国でのビジネスの話ばかり。日本人と違うのは、内輪話にならずオープンかつ話題が経済一般に広がりがあることかと思う。



         ともかく花がきれいなのだ                     どこまでもフラットで真っすぐな道




        通りがかった村の教会                          どこへ行っても花また花




        プレルトナターレスの浜辺                            ミルドンの洞穴




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 プエルトナターレスの桟橋から観光船に乗船。一日がかりでセラーノ氷河見物。途中Cormorantというペンギンに似た鳥のコロニーやアザラシを見学したりしながら約3時間でセラーノ氷河に到着。ここで下船し、ぞろぞろと氷河の末端まで歩く。アルゼンチンのモレーノ氷河に比べるといかにもコンパクトで寂しい。見学を終えて桟橋まで戻るとウエットスーツを着ている集団あり。何とパイネまでゴムボートで1時間半かけて川を遡行していくとのこと、こんなオプションもあったと初めて知った。ちょっと残念。 

 セラーノを後にしてきた道を戻る。観光客の皆さん、行きはバチバチ写真を取りまくっていたのに帰途は景色に関心を示さず現金なもの。 大自然にもう少し敬意を払えや。途中のHaciendaCordeiroの昼食。Cordeiroは雄の子羊らしい。とっても美味だったが、同じテーブルにいた何にでも塩をかけまくるコスタリカ人のオバサンに気を使って十分堪能できず。ちょっともの足りなかった。6時過ぎに帰港。



セラーノ氷河へ向かう途中(山の名前は忘れた)








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 朝7時前にホテルをチェックアウトし、一路パイネへ向かう。道はMilodonの分岐を過ぎてすぐにラフになる。途中チンガ(スカンク)を出会うがカメラをごそごそ取り出しているのうに藪のなかへ。 Nanduの親子連れやGuanoacoに出会ったり、Sarmiento湖やNordenskjold湖の景観を眺めながら9時前にはPehoe湖湖畔に到着。 チェックインには時間も早いのでCatamaran船の船着場へ。9時半に対岸へ向かう便があったのでこれに乗る。目前にPunta Bariloche 2600mが圧巻。

 Albelgue
キャンプ場からコースタイム往復8時間のトレッキングを開始。先客は殆ど欧米の若いトレッカーたち。途中アルゼンチン人と思しき中年のオッサン二人連れと抜き抜かれつしながら目的地のグレー氷河へ到着。すばらしい景観に大感激。ここで軽く昼食を取り、来た道を引き返した。しかし往路にあまり飛ばし過ぎたせいか、膝がおかしくなり、下りで難儀するようになる。それでも18時の最終便には余裕を持って到着。Pehoeホテルは船着場から5分ほどのところ。湖畔から桟橋でちょっと渡った小島にある。ここからの眺望は素晴らしいの一言。



氷河の先端をバックに東洋人はこのオッサン一人



          至るところお花畑                      ホテルのレストランからの眺め



パイネ(円柱のような岩峰は雲の中)




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 朝6時半過ぎにホテルを出てTorres del Paineの登山の基点になるHosteria Las Torresへ向かう。途中道を間違えたから行きつ戻りつして30分ロスしたが8時半に到着、直ぐに歩き始める。昨日頑張りすぎたせいか膝が飛び上がるほど痛い。これでは最後までもたないと心配になったが、潤滑油が回ればなんとかなると、ひたすら前進。雨がぽつぽつ、そのうち霙が降り出し雲行きが怪しい。 11時にはViewポイントのTorresのベースへ到着したが、ガスと雪で何も見えず。しばらく様子を見ようと岩陰で休むが雪がひどくなり手もかじかんできたので断念。

 下山を開始する。膝が痛くてまともに降りられず。手を使いながらガレ場を降りる。その先の下りは地獄になる。休んで膝を冷やしたらもう動かなくなると思い、休み無しでゆっくりゆっくり下る。途中で流木を拾いこれを杖にしてよろよろと伝い歩く。後ろからどんどん追い越されるし前からも上ってきた連中とすれ違う。 みっともないが仕方ない。下は完全に雨。強い雨脚のなか、足を引きずるようにしてようやく15時半ごろに駐車場に到着。ホテルに戻って風呂で膝を温める。30年前とった杵柄や土日54ホールのゴルフ程度では役に立たないことを痛感した。








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今日も朝から雨。Hosteria Tyndall経由プレルトナターレスへ向かうつもりが、Tyndallで道に迷う。牛に行く手を阻まれたりしながら、南下する道路へ行き着けず、結局もと来た道を戻ることに。プエルトナターレスでガソリンを補給し、Restaurante Ultima EsperansaCordeiroを堪能。その後、荒野の単調な道をプエルトアレーナスに向けてひた走り。今回はペンギンのコロニーへの分岐を迷わず進み約30kmラフを走って到着。吹きすさぶ強風のなか遊歩道めぐり。うじゃうじゃいました。しかしあれだけの厳しい自然環境のなか平気な顔をしているペンギンさんは立派なものと改めて感心。 夕食はBrocolismoMegillonプロバンス風とCentollaCrep






         プンタレーナスともお別れ                         サンチアゴの立派な空港




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いよいよ最終日。空港までレンタカーで向かう。特に問題なく車を返却。フライトも順調で定刻通りでサンパウロに帰着。スマトラの津波を機内の新聞で初めて知って驚く。TVも新聞もないところに居たから仕方ないか。

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