裏鵯BC               
 


2014年2月12日(水)


 またまた快晴の日を選んでハクノリ詣で。今回は先月白馬乗鞍岳へ向かう途中で寄り道し、少しばかり北斜面を楽しんだ裏鵯ルートを完結させることにした。

 午前
8時、栂池ゴンドラリフト前の駐車場に到着。いつものように車中で身支度を整えていざ出陣。今日は半日行程で時間に余裕がありそうなので、シニア一日券を購入しゴンドラへと乗り込んだ。

 窓越しに眺める青空を背景にした白銀の後立山連峰が例えようもない程美しい。こうした天気を選んで山で遊べるのはサンデー毎日のお気楽身分と健康あってこそ。家族の協力にも感謝せねば。。。


             ゴンドラより                                後立山連峰の峰々


 ゴンドラ、最上部リフトと乗り継いで一旦林道へと滑り降りる。ここでシールオン。準備中の先客は外国人ボーダー数名と中年のご夫妻、それと私と同年配のスキーヤー一人。

 午前
9時きっかりに単独スキーヤー氏とともに歩き始める。早大小屋で天狗原方面に向かう同氏に別れを告げて尾根に取り付く。飛び石連休でかなり多くの人達が入ったとみえてしっかりしたトレースがずっと続いているので有難い。とは言え、次第に勾配がきつくなってくると、カチカチ、ツルツルのハイウェイに変身。シールがスリップして何度か膝をついてしまった。


             林道を歩き始める                        今日は眺めるだけの白馬乗鞍岳



         立派なトレースを使わせてもらう                       山の神尾根が見えた


 前回
1957mピーク寄りのところで尾根筋に出たが、今回はもう少し右寄りの鵯峰に近い小ピークとの鞍部だ。尾根に立つと今まで隠れていた北東の景色が一気にご開帳。少し雲がかかってはいるものの、堂々と存在感ある高妻山や頚城の山々が盛大に出迎えてくれた。


高妻山、頚城山塊の眺め


 さてどこから滑り降りようか。この辺りは親沢に向かって雪庇がせり出しているし、下を覗き込むと急斜面にはデブリも出ているので、ドロップするのは無謀というもの。もうしばらくハイクアップを続けて西ピークに立つと、少し先に下ったところに適当なドロップポイントがあった。


            西ピークへと向かう                                右手は鵯峰



滑降を始めるとしばらくお別れの景色



ここから一気に落ちる(下が見えません。。。(^_^;))


 シールを外して滑降開始。日の当たらない北斜面は期待通りのパウダーだった。前日のものと思しきシュプールが
23本あるが、交差しても全く気にならないフカフカ雪だ。急斜面は高度差150mほど。その後は傾斜も緩み、沢に沿ってさらに約350m下ったところで第一ラウンドは終了。ノートレースだったら、そのまま更に親沢を下ってしまいそうになるが、左手の台地に向かって行くのが正解だ。ガイドしてくれる先行シュプールがあったのが幸い。


            パウダーを堪能                         ズタズタだがフワフワなので気にならない


 平坦地に着くと、そこには事前にネットでチェックしておいた大岩があった。ここで再びシールを貼って第二ラウンドの開始。相変わらず堅固なトレースがあるので楽チンハイクだ。


             西ピークを振り返る                             目印の大岩


 鵯峰や滑り降りてきた西ピークを時々振り返りながら高度を上げて行くとトレースは左右に分岐している。ここは左のトレースを選択し、さらに進んで行くと再び左へとトレースが伸びている。これはどうやら山の神方面からのトレースらしい。ここは迷わず右に進んで
1598mピークを目指す。アップダウンもあったりして僅かな距離に見えて意外に遠い。


1598mピーク



白馬乗鞍岳を振り返る


 
11時半、ピークに到着。眼下にはスキー場も見えるが、滑降予定の北面が今一つわかりにくい。ルートを地図で入念に確認してから、シールオフ、勇んで痩せた尾根筋を降り出すと、雪質は悪くないのに後傾になって他愛なく転んでしまう。何のことはない、ブーツがウォーキングモードのままだった。私のブーツ(Dynafit TLT6)は前方、後方どちらへも可動域が広いのだ。バックルをきちんと締めて、いよいよ本日2度目の北斜面へGo


        ここからドロップ(自分の影が写っている)                   日陰斜面で雪質良好


 私には斜度が少々きついが、樹間も適度に開いていてまずまずの快適斜面だ。底付きの無いパウダーを今日は
2度も味わうことができた。そうこうしているうちにお楽しみもそろそろ終盤。

 
Vの字状に狭くなった沢沿いを抜けると開けた黒川沢と合流する。つるつるに磨かれたシュプールをどんどん滑り降りていくとこれまたネットで見覚えのある堰堤にかかる鉄製の柵が現れた。鉄柱の間をすり抜けてさらに滑り降りて白馬乗鞍スキー場へと出た。


             いよいよ終盤                            堰堤の柵を通過してスキー場へ


 ここから連絡バスに乗れば栂池に戻れるが、大した距離でもないのでスキーを背負って歩く。
30分ほどでゴンドラ乗り場に帰着。時刻は午後1時。累積標高差500m足らずの登行に対して滑降は倍以上の1100mと言うことで、お楽しみは「倍返し」。なぜ裏鵯が多くの山スキーヤーに親しまれているのか、自ら歩いてみて十分納得できた。

 時間はまだ早いし、止せばいいのにリフトは一日券を買ってしまった。疲れた足に鞭打ちながら、その後
2時間ほどゲレンデで基礎練習に励んだのだった。


行動時間 4時間


  
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