丹沢山  神奈川県 1562m          百名山

20111125

 伯耆大山で百名山行脚を終えて気が緩んだせいか、体のあちこちに潜んでいた不調が一気に噴出してきたようだ。先日傷めた左足首に加えて左膝と股関節が痛くて日常生活にも不自由するようになった。自宅の階段の昇り降りにも一苦労。次から次に出てくる故障と折り合いをつけながら、百名山を登り終えたが、体はもう十分尽くしたから勘弁してくれと悲鳴を上げているようだ。しばらく大人しく静養するようにと体が発信しているアラームなのだろう。

 とは言うものの、このところの冬型気圧配置で関東地方は一点の雲も無い晴れと聞いて、もうじっとしていられない。すり減った体には申し訳ないが、体調のチェックをかねて近場のハイキングコースを歩いてみることにした。この所、丹沢通いをしてトレーニングに励んでいる山友の影響もあって行き先は丹沢山だ。前回は塩水橋から最短コースで山頂を目指したが、今回は大倉尾根、塔ノ岳経由の最もポピュラーなコースとする。

 人影もまばらな
650分、大倉バス停を後にした。歩きながら、まずは痛む箇所のチェック。何とか大丈夫そうだ。自宅の二階に上がるにも手摺のお世話になるのに、山ではスムーズに足が前に出るから不思議。自然が与えてくれるヒーリングパワーの存在を感じる。


               登山道への分岐                             大倉から1.8km地点


 杉林を過ぎてやや平坦な道に差し掛かると真っ赤なもみじの回廊が出迎えてくれた。やがて左手には富士山の秀麗な御姿が目に入る。無理を押して出かけて来て良かったとつくづく思う。しばらく平坦な尾根道が続いた後、堀山の家から先はぐっと勾配がきつくなった。ここから花立山荘までが大倉尾根で一番苦しいところかも知れない。


               もみじの回廊                               富士山が姿を現す



               堀山の家                               ここから傾斜が増してくる


 ヒーリングパワーの御利益は一時しか持続しないらしい。次第に左膝が痛み出してきた。特に段差の大きな階段で左膝に体重をかけたときが辛い。途端にペースダウン。右足中心でステップを登ったり、ダブルストックで膝の負担を上半身に逃がしながら歩き続ける。


             この階段が膝に堪える                          金冷しからもう一登り


 そんな情けない体たらくであったが、
9時少し前に塔ヶ岳の山頂に立つことができた。ここまで要した時間は2時間と7分。今年の正月に同じコースを登った時より8分短縮できた。2時間を切ることもできず物足りない結果だが、ベストから程遠い体調を考えると上出来か。


                 塔ノ岳山頂                            ベンチだらけの山頂



雪を頂いた富士山



白銀の南アルプス



首都圏方面(スカイツリーも見える)


 しばらくの間、すっかり雪化粧した富士山や南アルプス、首都圏方面に開けた眺望を楽しんだ。さてこれからどうしよう。内なる声は無理せず下山すべしと告げるが、持って生まれた貧乏性、時間も早いことではあるし、やはり当初の計画通り丹沢山まで行ってみようと欲張ってしまう。

 蛭ヶ岳や檜洞丸方面を眺めながら、気持ちの良い尾根道をのんびり歩く。
50分ほどで丹沢山に到着。ここでランチにした。隣のベンチに腰をかけた私と同年輩の人は毎週のように丹沢に足を運んでいる由。首都圏に近くにありながら、適当な標高もあって展望台としては最高の山だとあらためて思う。


           右側の山がが丹沢山                               竜ヶ馬場を行く



                   丹沢山山頂                               大きな霜柱



丹沢山からの富士山


 ランチの後は、ゆっくりと往路を引き返す。しばらく動きを止めていたせいか、左膝の痛みが増して耐え難い程だ。無理せず塔ノ岳で止めておけばよかったと後悔するが、毎度のごとく手遅れだ。

 この頃になるとひっきりなしにハイカーと行き交うようになった。平日でもこの調子だとすると、週末の混雑は如何程か。大勢のハイカーで賑わう塔ノ岳は素通りする。痛む膝をかばいつつ、中高年に混じって時折すれ違うカラフルな山ガール達に元気をもらいながら下山を続け、
130分に大倉に帰着した。

 
行動時間  6時間45
歩行時間  6時間

 
 Map  Track   
Weather  Map
 トップ

  山歩き

inserted by FC2 system