2009年1月21日
若い頃、自宅から比較的近い丹沢は格好の遊び場であり、トレーニング場でもあった。夏場は涼を求めて沢登りによく通ったし、アルプスの縦走前の足慣らしとして、大きなキスリングを背負って宮ヶ瀬から丹沢山、塔ノ岳を越えて大倉に下山するなんてことを随分やったものだ。重荷を背負っての約20km。今はとても考えられないことだが当時はそんなに苦痛には思わなかった。その懐かしい丹沢山を百名山クリアの一環として再訪することになった。
2週間前に大倉尾根から塔が岳に登ったばかりなので同じルートからのアプローチは避けて丹沢山への最短コース、塩水橋から往復することにした。自宅を未明に出発、東名厚木ICから宮ヶ瀬湖畔を通り抜け塩水橋には僅か1時間半足らず、5時20分に到着した。薄暗がりのなか見渡すと路肩の狭い駐車スペースには既に何台かとまっている。すぐ脇の車で身支度を整えている人がいた。彼はロングブーツで下半身を覆っており、どうやら解禁された沢釣りらしい。歩き始めてすぐの塩水橋のゲートから塩水林道へと進むが、釣り人はそのまま直行し、本谷沢方面へ向かっていった。
しばらく林道歩きが続く。ワサビ沢の案内を見て山道へ入るが、すぐに林道へと戻る。何とここまで車で上がってきている人がいた。途中林道のゲートは閉じていたのにどう進入したのであろうか。ここから再び山道に分け入り徐々に高度を上げる。展望の無い単調な登りを続けていくと、そのうち木道が現れてきた。歩きやすい木道をしばらく進むとあっけなく丹沢山頂上に着いた。所要タイムは2時間40分。ここで一息入れ、景色や野生の鹿をカメラに収めるなどしてすぐに蛭ヶ岳へ向かう。
富士山をバックに
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