日白山BC  新潟県 1630m             
 


2015
3月16日(月)


 日白山にはちょうど1年前の同月同日に登っている。二居から東谷山経由、ぐるりと周回して頂きに立ったのだが、正直この山の印象があまり記憶に残っていない。景色や地形を眺める間もあらばこそ、山頂から一気呵成に滑り降りてしまったせいだ。そこで今回は逆コースで直接日白山に登り上げてみることにした。

 午前
7時、二居集落から別荘地へ分け入った除雪最終地点に到着。除雪車の邪魔にならないよう転回スペースの片隅に車をとめた。早速身支度を整えてハイクアップ開始。

 雪面には週末の入山者が残したフットプリントが朝の冷え込みでガチガチに凍りついている。意外なことにスキーヤーよりもスノーシューやつぼ足のものが大半だ。


          杉林の中をハイクアップ               堰堤を正面に見ながら左岸へ


 暫くの間、地王堂川沿いの杉林の中を緩々と登って行く。単調だが、ウォーミングアップには丁度良い。砂防堰堤が見えてきたところで地王堂川を左岸へと渡る。左岸は木々が散在する広々したオープンスペース。緩斜面ながら気持ちの良いツリーランが楽しめそうだ。


          左岸はオープンスペース               同左


 周囲の景色も飽きさせない。左には東谷山方面からの雪庇の稜線、沢筋の奥には日白山も顔を覗かせるようになった。暫くするとトレースは
1584mピークへと続く尾根を巻き、その奥にある小尾根へと向かうようになる。


          苗場山や神楽ヶ峰を振り返る            しばらくトラバース



白樺林から山頂を望む


 ここからは、やや急な登り。一汗かくと今度は白樺が林立する台地状の地形になる。そこを抜けるといよいよ胸突き八丁だ。無木立の小尾根を、クトーを効かせながらジグザグに登って行く。カリカリにクラストした急斜面なので一時も気が抜けない。

 緊張の高度差
200mを登り切った先は、日白山と1584mピークとの鞍部からやや日白山寄りの辺り。目の前にはお目当ての谷川岳連峰大屏風絵が待ち構えていた。平標山から太源田山へと続く白銀の峰々がズラリ勢ぞろい。少々霞がかっていて残念だが、遥々来た甲斐があったというものだ。


          小尾根の急登にかかる               ようやく雪庇が続く稜線に出た


 ここから山頂までは指呼の距離。ピークは急峻なので最後はスキーを外しつぼ足で登りきった。山頂到着は
950分。2時間30分ほどのハイクアップだった。貸切状態、風も穏やか、ポカポカ陽気の山頂で360度の大展望を満喫しながらの豪華ランチタイム。


         1584mピーク 左隣は平標山             谷川岳本体はちょっと霞んでいる



東谷山 バックは苗場山


 栄養補給も終え、後は滑降するだけだ。前回は山頂直下から地王堂川の源流に向けて滑りこんだため、長いトラバースや若干の登り返しをする羽目になった。今回は鞍部まで戻って直接台地を目指すことにしよう。

 いざ滑り出すと上部の急斜面は相変わらずカリカリのクラスト状態でエッジングに苦戦する。それでも下るほどに雪が緩んでザラメになった。標高
1000m辺りまで降りると快適なコンディションとなったが、残念ながら斜度も無くなってしまった。


標高1000m付近 ここまで下ると快適ザラメ


 杉林の中はボブスレー状態。最後は勢い余って除雪最終地点を通り過ぎてしまい、林道を登り返す始末。スキーは今一つだったが、谷川連峰の大パノラマや変化のある景色を楽しめたし、帰路猿ヶ京温泉でまったりできたので、まずまずの一日だったと言えるかな。


行動時間  
3時間30分 

スマホのアプリ
Ski Tracksで取得した滑降記録
Maximum Speed 32.2 kmh
Distance 4.1 km
Vertical 745 m
Slope 32°
Duration 00:33:20



  
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