根子岳BC            
 

20121226

 今回は長野市内のホテルに二泊して界隈の山を出来るだけ滑ろうと欲張った計画を立てた。対象は山スキーでは三度目となる根子岳、二百名山狙いで飯綱山と黒姫山の合わせて三山。結論から言うと根子岳は重い新雪に加え視界不良でスキーにならず、飯綱山ではあわやスキー板を谷底に流しそうになるし、ブッシュと格闘している間に愛用のデジカメを紛失、黒姫山は天候悪化で断念、と踏んだり蹴ったりの結果になってしまった。

 強い冬型気圧配置の残る第一日目は、無難なところで晴天率の高い根子岳へと向かうことにする。いつもは奥ダボスのスキー場トップが起点になるのだが、今回は菅平グリーンゴルフ場からのハイクアップを試みた。午前
7時半に人気の無いゴルフ場の駐車場に到着。小雪が舞う空模様で視界も数十メーターといったところか。

 8
時ジャストに出発。緩やかな起伏のゴルフコースをラッセルしていく。有刺鉄線を跨いで越えるといつもの広々した尾根ルートに出た。スノーキャットは、雪の少ないこの時期まだ稼働していないようで雪原に整地された形跡は無い。

 この一両日で降り積もった雪は次第に深くなり足首から脛ラッセルとなる。期待したトレースは全く見当たらない。降雪があったとは言え、笹薮があちこちで頭を出しているのでトータルの積雪量はそれほど多くないのだろう。それでも避難小屋を過ぎる辺りから一段と雪が深くなった。

 冴えない天気だが、ガスのなかから現れる樹氷は幻想的でとても美しい。樹林が少し疎らになってくると、スノーモンスターが現れてきた。しかしまだ時期が早いせいか、どれもスリムな体型をしている。

 
1020分、スノーキャットの折り返し地点に到着。今日は視界も無いことなので山頂は割愛することにする。シールを剥がして滑降の準備。ポモカのテールフック外れ対策は、これ迄のところ一応うまく機能してくれているようだ。

 滑降をスタートするが、スノーキャットコースは斜度が今ひとつで新雪に埋もれて板が滑ってくれない。いきおい正面のやや急なスロープを降りる結果となった。視界が閉ざされている上、雪質が突如変化するので何度かこける。

 どんどん下っていくうちに小高いピーク上に出てしまった。ここから避難小屋方向に向けて右に舵を切りトラバース気味に進むが、ブッシュが密でスキーにならない。さらに沢沿いの急斜面を前にトラバース続行が難しくなった。仕方がないので一旦登り返して尾根筋に出ることにした。

 シールを貼って、またえっちらおっちら。数十メートル登って自分の付けたトレースに行き合った。ここからは少し滑りやすくなったが、緩傾斜の雪原になるとファットの板でも潜ってしまい、殆ど滑りにならない。ストックでうんせうんせと漕ぎ進み、ゴルフ場へと戻った。緩やかながら傾斜のあるゴルフコースもスキーにならず。半ば歩くようにして出発点の駐車場に帰着した。

 小雪が舞ったり、ときには薄日が射したりもしたが、天気は結局最後まで回復してくれなかった。こんな天気で登るアホは私独りだったようで独り占めの根子岳をそれなりにエンジョイした一日だった。



行動時間  4時間30


翌々日スマホで撮った根子岳、やはりまだ雪は少ないようだ


翌日へ続く

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