栗駒山   岩手・宮城・秋田県 1626m          二百名山
 

2014108日(水)

 首都圏を直撃した台風18号にやきもきしながらも、家内と二人で久々の東北旅行を楽しんできた。初日は台風通過を待って午後に自宅を出発。雨雲を追いかけるようにして東北自動車道を北上し、仙台へと移動した。

 翌二日目は台風一過の快晴の下、定番の松島観光。その後は、南三陸町、気仙沼へと廻り、仮設商店街などで食事やショッピングをしてささやかな復興支援。
2011年の秋に訪れた際は至る所瓦礫の山だったが、代わって目立つのは大型建設機械と土地かさ上げ用と思われる土砂の山だ。少なくともハード面での復興はかなり進展しているように見える。全ての仮設が解消され、地元の皆さんが一日も早く元の生活に戻れるよう祈るばかり。


        仙台ではもう紅葉が始まっている                            松島湾巡り


 三日目は平泉近くの温泉宿から、今回の旅行のハイライト、栗駒山へと向かう。標高を上げる毎に鮮やかさを増す紅葉に目を奪われながら、ヘアピンカーブを登って行く。標高
1020mのいわかがみ平に到着すると、午前8時を回ったばかりというのに、駐車場はほぼ満車状態。流石に人気の山らしく、関東はもちろん、関西、中国地方など遠方の県外ナンバーもあった。

 ガイドブックによれば、ここから山頂を目指すルートには中央コースと東栗駒コースの二本がある。前者は舗装道路のような道が山頂近くまで続く、お気楽な遊歩道。後者は少々回り道になるものの、変化のある登山道。殆どのハイカーは中央コースを往復するらしいが、人ごみにアレルギーのある私は、迷うことなく後者を登ることにした。


           東栗駒山コース入り口                           こんな道が延々と続く


 支度を整えて、
840分に車を後にする。駐車場脇から入った登山道は所々水溜りや泥濘のあるU字溝状態。足元が悪い上、家内は登山経験が殆どない。後ろからどんどん追い抜かれてもスローペースを維持して歩く。


山ガール(山バァ?)と見事な紅葉



          次第に展望が開けてきた                         東栗駒山の山頂が見える


 
1時間ほどかけて新湯沢の渡渉点に着いた。ここから100mほどの沢歩き。家内はちょっとした岩場でも乗り越えるのに大騒ぎをしているが、それなりに結構楽しんでいるようだ。


             新湯沢を遡行する                          岩を越えるのにひと苦労



清流の遡行 100mですが


 左岸に渡って暫く登ると展望が一気に開け、少々の登りで東栗駒山の山頂に着いた。ここは栗駒山の絶好の展望台だ。残念ながら山頂付近の紅葉は既に終わっていて笹の緑ばかりが目立っている。風が冷たいのでウインドブレーカーを着込んで小休止。


               東栗駒山まで、、、                          もうひと頑張り                             



バックは栗駒山


 この先、道は稜線沿いにぐるりと左へ回り込んで栗駒山へと続いている。暫くは緩やかに登って行くが、山頂への最後の登りはかなり急。しかもステップの大きい階段なので家内がちょっと苦しそうだ。


         栗駒山への緩やかな登り                          階段道はちょっときつい

 山頂直下で中央コースと合流すると、いきなり人の流れに飲み込まれてしまった。前を歩くハイカーのお尻についてひと登りし山頂到着。歩き始めから
2時間少々。あっけなさ過ぎて物足りないが、私にとっては記念すべき50座目の二百名山だ。良い汗をかくことができて家内も満更ではないらしい。


              犬もお散歩                              50番目のニ百名山ゲット



山頂からの眺め


 山頂には引きも切らずハイカーが登ってくるので、余り長居はできない。早々に下山を開始することにする。帰路は中央コースを選択。舗装道路のようなもので歩き易いが、多くのハイカー、中には数十名の団体さんともすれ違うので意外に時間がかかる。玉砂利をコンクリートで固めた遊歩道は山というより、神社の境内でも歩いているかのようだ。


山頂を振り返る


虚空蔵山?


 家内のペースに合わせてゆっくり下ったが、それでも約
1時間で駐車場に帰り着いてしまった。結局、お目当ての紅葉は駐車場のある標高1000m近辺が真っ盛りだった。タイミングがもう少し早ければ山頂付近で、或いは遅ければ栗駒高原の全山紅葉が楽しめたかもしれない。期待が大きかっただけに、またそう簡単に再訪できる山ではないのでちょっと残念だ。


行動時間  
3時間40


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