かぐらBC               
 


2016年12月26日(月)

 昨シーズン、緩傾斜のアップダウンの続く竜王越えで所謂「ウロコ板」の圧倒的な威力を見せつけられ、もう山道具は増やすまいと抑えていた物欲に火がついてしまった。時間が経っても鎮火するどころか、火勢は増すばかり。結局、気が付けばLine-upにVoileのV6BCという新たな顔ぶれが仲間入りしていたのだった。


また場所ふさぎの長尺ものが増えてしまった。。。


 という訳で今回はかぐらスキー場でウロコ板デビュー。登坂力とのトレードオフで滑走性能が低下するとは聞いていたが、それは紛うことなき事実だった。ロープウェイからゴンドラへと続く緩斜面の連絡路で他のスキーヤーにどんどんおいていかれ、のっけから通常の板との違いを実感。ところが一たび山に入ると、亀が兎に豹変。その機動力は期待以上だった。


まだまだ藪の濃い中尾根


 愈々実践編。新たなツールの指導役は私の物欲に火をつけたご当人、群馬のKさんだ。ゲレンデで何本か足慣らしをした後、中尾根方面へと向かう。第一高速リフト降り場から樹林帯へと入る。通常はここですぐにシールオンするのだが、この辺りの緩い坂ではシールは不要。ぐいぐいと登っていける。少し斜度が増したところでシールオン。

 第5ロマンスリフト下をくぐって中尾根へと向かう。1984mピークをトラバースする、おそらく標高を落とさずに済む最短のコース取りで中尾根へと登り上げた。前日のトレースのおかげもあり、ここまで1時間弱のお手軽ハイクだった。


高曇りながら谷川岳方面のクリアな眺望が素晴らしい



日本海も一望


 ここから北東斜面にドロップ。前々日の新雪が完全に温存されており、というより冷存されていたというべきか、手つかずのパウダーを存分に満喫する。


北東斜面を滑降するKさん



同上



板がなかなか揃わない私の滑り



同上



白樺沢上部を渡る


 下り過ぎに注意しながら、その後はトラバース気味に中尾根を乗越し白樺沢へと滑降。白樺沢の下部は沢割れの心配があるので上部の第5ロマンスリフト乗り場の下で対岸へと渡った。藪がまだ濃い右岸を流してメインゲレンデへと復帰し1時間半で第1ラウンド終了。その足で再び第一高速リフトへと向かう。

 今度はKさん旧知の方も加えて3人で1715mまでシールを使わずに登り、ここから南東斜面にドロップ。濃い藪をものともせず急斜面を滑降していったお二人を見送り、私は少しでも藪の間隔の広いスロープを探しながら、ゆっくり滑降する。それでもゲレンデまではあっという間。1時間もかからずに第2ラウンドを終えたのだった。

 ウロコ板の特性を100%引き出すにはもう少し修行が必要ながら、指導宜しきを得てまた新たな雪山歩きの新境地が開けたのは大きな収穫だった。


行動時間 2時間35分

  
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