2015年2月8日(土)
昨年東谷山では痛恨のルートミスでえらい思いをした。いつかはリベンジをと思いつつ、気がつけば立春を過ぎてしまった。そんな時に貴重な晴れ間。白馬乗鞍に出掛けたばかりなのにゴメン、パウダーシーズンは待ったなしのカウントダウンなので、、、と苦しい言い訳しつつ、いそいそと自宅を後にしたのだった。
午前7時にかぐらスキー場田代エリアの駐車場に到着。今日は週末につき有料とのこと。以前、二居集落内の空きスペースに不用意に駐車しクレームされたことがあり、この出費は致し方なし。
早速身支度を整え、国道17号線を渡ってすぐの雪原からハイクアップ開始。雪面には新雪に覆われたワカンと思しき踏み跡が薄らと残されている。
道路脇の雪原を登る 薄らと残るワカンらしき足跡
足首ラッセルに汗を流していると、ほどなく二居集落から上がってきたトレースと合流。ラッセルフリーの二番手に有難く甘んじることにする。この辺りで新雪は20cmほど。粘着性の無いサラサラの雪にいやが上にもパウダーランへの期待が高まる。
先行者のトレースに合流 お馴染みの送電線鉄塔
45分ほどで二居峠に到着。峠の茶屋は屋根が僅かに顔を覗かせているだけで、殆ど埋没と言ってよい状態。過去経験したうちで一番の積雪量かもしれない。
雪に埋もれた茶屋 二居を振り返る
稜線を歩き出すと嘘のように雪質が変化する。北向きの斜面は雪付きも少なくウインドクラストしてカチカチ。対照的に南東側には吹き飛ばされた雪が大きな雪庇を形成している。時々ツルっとやりながら、送電線鉄塔まで進み、ここで小休止、ついでにクトーを装着した。
鉄塔を目指して進む 先行トレースで楽ちん
この先は尾根が痩せてきて北西に落ちる急斜面に一番緊張させられるところ。先行者が上手に構築してくれたトラバースラインのお陰で随分と楽をさせてもらった。
痩せ尾根のトラバース 先行者にキャッチアップ
巨大な雪庇が連続する辺りでようやくその先達に追いついた。私より二回りは若い千葉の方。彼は車を貝掛温泉にデポしバスで二居に向かった由。ラッセルの御礼を述べて今度は私が先頭に立つ。勾配が緩くなってくると積雪量も増えて来た。ストックの潜り具合から見て前日に降り積もった新雪は30cm位だろうか。
何度見ても感動の森
山頂まで後僅か
こんな景色に見とれながら、、、 ひたすらラッセルを続け山頂へ
足首から脛のラッセルを黙々と続け、2時間40分で山頂に立った。振り返ると後続が一名、さらにその後ろには別のパーティも何組か追随しているのが見える。これは余りぐずぐずしてはいられない。
昨年ミスルートして滑り降りた北斜面 日白山方面 天気は少々下り坂
後続が続々登ってくるので滑降開始
手早くシールオフし、ヘルメットオン。ファーストトラックは千葉の方に譲り、二番目で滑り降りた。陽の差さない北西斜面は底つきしない粉雪天国。スプレーを巻き上げながら、期待通りのパウダーランに酔い痴れる。
どんどん落ちる 曇ってきたせいかシュプールが見ずらい
しかしお楽しみはあっという間、斜度のある標高差600mを滑るのに10分もかからない。その後は沢地形を緩々と滑り降りて国道に出た。橋梁脇のトンネルは、通過不能と聞いていたが、幸いなことに雪で塞がれた出口に人間一人がようやく通れる小さな穴が穿ってあった。
辛うじて開通していた橋梁脇のトンネル 貝掛温泉除雪スペースにデポされた車
匍匐前進で穴から這い出し再びスキー継続。ヘアピンカーブをショートカットして道路に降り、貝掛温泉のバス停へと向かった。貝掛温泉には11時前に到着。半日に満たないショートツアーながら中身は濃くて楽しかった。但しその後、1時間近く二居へのバス待ちを強いられたのは頂けない。状況が許せば(除雪の邪魔にならない等)貝掛温泉に車をデポする方が正解かも。
行動時間3時間40分
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