薬師岳から続く
2011年8月10日
昨日は薬師岳登山後、折立から次の目的地、大白川ダムを目指して車を走らせた。北陸道から東海北陸道へと進んだところまでは順調だったが、白川郷ICを降り損ねてしまった。アップデートされていないカーナビソフトが誤った案内をしたためだ。果てしなく長いトンネルをいくつも過ぎてやっと次のIC、飛騨清見で降りることが出来た。しかし落ち着いて地図をよく見ると次の荘川ICまで行けば良かったのだ。慌てて飛騨清見で降りたために、一般道を延々と走る羽目になってしまった。荘川へ着いた頃にはとっぷりと日が暮れて、疲労困憊。結局途中の道の駅、桜香の湯で力尽きて車中泊となった。
翌未明、本来の目的地、大白川へと向かう。登山口近くには既に何台も車がとまっているが、起きだしてくる気配はない。明るくなるのを待って4時45分に車を後にした。昨日薬師岳を頑張り過ぎたのと蒸し暑さでよく寝られなかったせいか、鉛を引きずっているように足が重い。それでも次第に美しいブナ林や木々の合間から見上げる白山の裾野に広がる山々に元気づけられて次第に調子がでてきた。
美しいブナ林 視界が開けてきた
大倉山の手前から白山の山頂方面が望めるようになるが、残念ながら灰色の雲の中だ。大倉山避難小屋を過ぎた辺りで下山者2人と出合った。ガスで眺望ないのでさっさと下ってきた由。その後も三々五々下ってくる人とすれ違う。
御峰と剣峰
ログの立派な避難小屋 痩せてきた尾根筋
尾根は次第に痩せてきて、急峻な崖や崩壊などもあってちょっと緊張。高度が上るにつれて、登山道の両脇には素晴らしいお花畑が広がるようになり楽しませてくれる。カンクラ雪渓の見晴らし台から見上げる白山はガスで視界不十分。
登山道の両側に広がるお花畑 カンクラ雪渓
やがて勾配は緩くなり、はい松の間をぬって進むようになる。アルプス展望台方面への分岐を過ぎると間もなくガスのなかから室堂センターが浮かび上がってきた。室堂はどこから湧いたかと思えるほどハイカーで込み合っている。山頂方面を眺めても、相変わらずガスで閉ざされているので、ここでしばし休憩。
はい松のなかを行く 室堂センター
なかなかガスが晴れないので諦めて歩き出した途端、嘘のようにパァーと視界が良くなってきた。ちょうど下ってきたハイカーが後ろを振りかるなり信じられないといった顔をして、ぼそっと一言「もう一度登るか」。その後も晴れたり、ガスったりを繰り返している。御前峰山頂には8時35分に到着。正面にはガスに煙るがれきを積み上げたような剣ヶ峰が屹立している。眼下には湖沼群。山頂にいたハイカー曰く昨日は雨が降ったらしい。視界不良だがこれで良しとすべきか。
待ち構えていたかのように視界が晴れてくれた
ガスに包まれる室堂センター 頂上付近のガスは晴れてくれない
白山頂上 紺屋ヶ池?
しばらく滞在したが、劇的に晴れて来る様子はないので下山することにした。往路の石畳の道を下っていくと次から次へとハイカーとすれ違うようになる。ところが、どうした理由か、登ってくる人達は一様に生気がない。私から挨拶しても返事すら無い。疲れ果てたのか、それとも人だらけのなかを登ってきて、一々コンチワもやってられないといったところか。帰路は室堂をバイパスして大倉尾根へ直行する。
大白川湖
沢山の人と行き合うが、高校生くらいの若者が多い。若さのオーラを撒き散らしながら運動靴で軽快に登って来る。若くない私の方は疲れた足を引きずってノロノロと下って行く。登山口帰着は11時40分。登山靴だけ履き替えて取るものも取り合えず露天風呂へと直行した。目の前に大白川湖が広がる絶好のロケーションの露天風呂だ。汗を流してさっぱりした後は、白川郷の世界遺産、合掌造りの里に向かう。しかし猛暑に加え、どこも人と車でいっぱいなのでうんざり。ざっと眺めただけで帰路に着く。平日にも関わらず、中央高速の小仏大渋滞にハマって遅い帰宅となった。二日で二山クリアなので効率的ではあったが、何のためこんな無理な山歩きをしているのか疑問の残る山旅であった。生来超の付くせっかち者なので、ゆっくり、のんびりと言った事ができない性分なのだが。。。
行動時間 6時間40分
歩行時間 6時間
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