富士山  3776m 静岡・山梨県       百名山
 

201594日(金)

 ずっと降り続いていた秋雨もようやく一休み。この間隙を縫って、今回で15回目となる富士山へと向かう。トレーニングがてら、お手軽な富士宮ルートを目指すつもりだったが、富士山スカイラインの旧料金所前には910日までマイカー乗り入れ禁止との御触れ。

 やむなく標高差
2300m、歩行距離20Kmと富士山の登山ルート中、最も労力を要する御殿場口へ転進する羽目になった。この登山口は、そのハードさの故か大方の登山者に敬遠され、富士登山者全体の3%しか利用しないのだそう。それを裏付けるかのように、まだ閉山前というのに新五合目の駐車場は閑散としていた。

 適当なスペースに車をとめ、早速エネルギーチャージ。ハードワークに備えてボリュームたっぷりの朝食で胃袋を満タンにしておく。



            富士山はすっきりだが、             下界には厚い雲                


 5
30分、車を後にする。予報通り中腹以下は厚い雲に覆われているが、山頂方面はすっきりと展望が開けているので心強い。3年前に一度経験したこのコースは言わずと知れた精神修行系。要求される体力もさること、延々と続く月面のように殺風景で単調な景色にじっと耐えなければならないのだ。それに足元は砂礫。足を取られて何とも歩き悪く悪態も付きたくなるが、未明までの雨で砂埃が立たないのがせめてものことだ。


      行けども行けどもこの景色にはウンザリだが、                  フジアザミに癒される


 うんざりするほど長い新五合目から六合目への道程。いつしか双子山を見下ろすようになり、左手に宝永山の膨らみが迫ってくると六合目。水分摂取の小休止の他は休まずひたすら黙々と歩く。


            雲が少し晴れてきた               六合目に到着



宝永山と同じ高さまで来たが、、、



山頂まではまだまだ



           7合目で団体さんに追いついた                 ガスが上がってくるので気が気ではない


 標高
3000mを越えると最近いつも悩まされる高山病の症状が現れてきた。頭が酸欠になってクラクラし平衡感覚がおかしくなってくるのだ。バランスを崩さないようにダブルストックでふらつく身体を支えながら一歩一歩ゆっくり登る。

 
1125分に御殿場ルート下山口に到着。精一杯歩き、辛うじて6時間を切ることが出来た。それでも3年前より15分ほど余計に時間がかかっている。前回6の富士登山でもそうであったように、加齢による体力の低下をまたもや実感させられてしまった。悔しいが歳には勝てないと、素直に現実を受け入れるしかないのだろうか。


           やっとのことで山頂                 火口を覗きこむ



剣ヶ峰を望む


 外輪山の淵に立って火口を覗き込んでいると、次から次にお鉢巡りのハイカーが通り過ぎて行く。静かな御殿場ルートと比べると、まるで人通りの少ない裏通りからメインストリートに出たようだ。その半数は若い外国人。富士山も随分と国際化したものだ。

 今回はトレーニングのつもりなので、剣ヶ峰やお鉢巡りは割愛。軽くランチを済ませた後はすぐに下山を開始する。下るほどに酸素がまわって頭はすっきり。その一方で今度は足にきた。特に大砂走りに入って、砂礫を蹴散らしながら大股に歩き続けるようになるとなおさらだ。トレランの若者達が飛ぶように駆け下って行くが、指をくわえて見ているだけ。真似したくとも、とても足がついて行かない。


山頂を振り返る



        ガスに包まれた宝永山との分岐            大砂走りを下る


 すっかりガスに包まれた裾野を歩き続け、駐車場には
240分に帰着。体力低下の悔しさはさておき、思う存分良い汗をかけたので当初のトレーニング目的は十二分に達成できた。

行動時間  
9時間10


後記
 このところ
GPSGarmin Oregon300)がトラブル続き。今回もログが途中で途切れてしまった。安全にも関わることでもあるし、次回までに何らかの対策を講じておかないと。。。


 
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