インドア派を自認する家内を誘っての北東北、ハイキング&名湯巡り三日間の旅。高山植物の宝庫と言われる秋田駒ヶ岳では、その名に恥じない素晴らしいお花畑が楽しめたし、翌日の八幡平では残雪と湖沼の織り成す美しい景観を堪能できた。最終日の姫神山は典型的な初夏の山。新緑の中で虫の大合唱を聞きながら気持ちの良い汗をかくことができた。
終わってから家内に感想を聞くと、これまでアウトドア活動に全く関心の無かった彼女も満更ではない様子。連れ合いがどっぷりハマっている山歩きの素晴しさに少し目覚めてくれたようだ。
一日目
2016年6月5日(日)
八合目まで車で労せずして登れる秋田駒ヶ岳だが、ハイシーズンの週末はマイカー規制が実施される。マイカーは田沢湖高原温泉郷の「アルパこまくさ」まで。ここでシャトルバスに乗り換えねばならない。
30分おきに運転されているバスに乗り込み八合目へと向かう。舗装はされているものの、すれ違いは到底できそうにない九十九折れの道をバスは30分ほど登って、標高1500mの八合目に到着した。
辺り一面、ガスに覆われる生憎の天気だが、雨さえ降らなければ花見には支障は無いだろう。11時10分に八合目の駐車場を後にする。
ハイキングコースはいくつもあるが、私達はもっともポピュラーなルートを選択。遊歩道のように良く整備された「新道コース」から阿弥陀池へと向かった。息切れしないように、ゆっくりしたペースで歩き、1時間ほどで男岳との分岐に着いた。
現在開花している花は20種とのこと 新道コースを出発
荒涼とした火口跡 八合目を見下ろす
雪渓をトラバースし、、、 片倉岳に到着
真っすぐ進めば阿弥陀池だが、ガスの切れ目から時折男岳が姿を覗かせるのに惹かれ、このピークに寄り道してみることにした。火山礫の無機質な登山道とは対照的に山肌には様々な美しい花が咲き乱れ、私達の目を楽しませてくれる。
木道を行くと、、、 男岳の姿が見えた
ここから男岳へと向かう 男岳山頂
分岐から約20分で男岳山頂に立った。余りに簡単で拍子抜けするほど。ミヤマキンバイの群生を前にしたベンチに座ってランチタイムとした。
食後は同じ道を下って分岐へと戻り、阿弥陀池へと向かう。
阿弥陀池 同 避難小屋から
池の畔には立派な避難小屋があった。秋田駒ヶ岳の最高峰である男女岳へは、この近くから登山道が伸びているが、吹き抜ける冷たい風と視界不良にすっかり登行意欲を削がれてしまった。ピークハントは男岳だけで十分。男女岳は、あっさりパスすることにした。
一瞬ガスが晴れた男女山
八合目方面を望む
帰路は往路と同じ最短距離の新道コースだ。天気が良ければシャクナゲコースを歩きたかったがこれもパス。そんな軟弱な山歩きながら、そこかしこに楚々と咲く高山の花々が目を楽しませてくれたので家内ともども満足度100%の秋田駒ヶ岳だった。
行動時間 3時間10分
途中見かけた花々
タニウツギ 車道から一番多く見かけた花
オオカメノキ
オオバキスミレ
ミヤマキンバイ
ミヤマツツジ
ショウジョウバカマ
イワテハタザオ
シラネアオイ
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