安達太良山  福島県 1728m       百名山 

西吾妻山より続く

2011年10月13日

 昨日は米沢駅近くのビジネスホテルに投宿した。ゆっくり風呂につかった後、市内を少しぶらついて米沢牛と米沢ラーメンを楽しんだ。地方遠征の際に温泉旅館を一人で利用するとどうしても割高となるし、食の選択肢が無いのでいつもシティ・ボーイになる。それにしても先般の喜多方市同様、街に活気が感じられないと思うのは私だけだろうか。もし震災の影響がまだあるとするなら、一日も早い復興を祈りたい。

 早朝4時半にチェックアウトしてあだたら高原スキー場へと向かう。足の調子を見て無理があるようなら下山はあだたらエクスプレスRWに頼る腹積もりだ。6時20分に駐車場を出発。しばらく林道を登っていく。スキー場脇の紅葉、黄葉が見事だ。途中、赤布で導かれる小道があったので林道をそれてスキー場のゲレンデを歩く。


            登山道はこの右手にある                  林道わきの紅葉






この赤い布に導かれてコースを誤った












 足の調子は悪くないにも関わらず、なかなか先へ進めない。余りにも素晴らしい紅葉を前にして度々足が止まるためだ。いつも思うことだが、見事な紅葉に行き合うにはいくつかの論理和が必要だ。夏の間の日照、見頃のタイミング、その日の天候、それと自分の都合がぴったり一致した時には忘れ難い紅葉にお目にかかれる。今回はこうした条件がうまくクリアできた貴重な日だったようだ。


余りに見事で言葉が出ない。。。


 

        ここで間違いに気がついた


 











 そんなこんなで五葉松平の標識を見て勢至平へ向かうつもりが、RW側へ出てしまったことに遅ればせながら気がついた。お粗末だが仕方がない、反対方向から回ることにしよう。木道の両脇の木々は見事に色付いている。山腹は赤、黄、緑の息を呑む原色のパッチワーク。足の痛みを押してでも出掛けてきた甲斐があった。



           山頂らしからぬ山頂             乳首が見える


              ロープウェイ乗り場への分岐                  思わず足が止まる




足が全然前に進まない


 ロープウェイ駅への分岐を過ぎると山頂が間近に迫ってきた。木道の先に見えるピョコンと飛び出したピークは確かに乳首と聞けば頷ける形をしている。それにしても誰の命名だろうか。

 安達太良山頂には出発から1時間45分で到着。360度の素晴らしい景観だ。近くには鉄山など火口を取り囲む外輪の山々、彼方には東吾妻山、西吾妻山等々が展望できる。景観を十分楽しんだので、そろそろ下山にかかる。峰の辻へ直接下る道がついているが、尾根沿いに行って火口を覗いてこよう。


                乳首の手前に立つ山頂標識                      山頂



正面の奥の山は西吾妻山だろうか


 矢筈森辺りから眺める沼の平は硫化硫黄の噴出によりすっかり黄白色化しており、とても人が通れるような雰囲気ではない。その昔ここに登山道があったとは信じがたい。それにしても中腹の見事な紅葉と山頂周辺の荒涼とした光景は何たるコントラストだろうか。


沼の平を覗く



鉄山を望む


 峰の辻からはくろがね小屋を経由せず、直接勢至平へと向かうコースを選んだ。再び紅葉を愛でながらゆっくりと下山する。駐車場への帰着は10時15分、ちょうど4時間のハイキングだった。



 安達太良山は百名山の最後の山として予定していたのだが、足の捻挫という思わぬハプニングで順番が繰り上がってしまった。この調子だと、おそらくゴールは四国の剣山になりそうだ。

行動時間              4時間
歩行時間              3時間30分

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