2011年6月14日 | ||
中高年が山やスキーなどの体に負荷のかかるアウトドア活動を行う際に、一番の懸念は、やはり健康問題だと思います。若い頃よりは明らかに筋力が落ちているし、長年酷使した体のあちこちの関節は磨耗が進んで、特に酷使する膝の痛みは、ほぼ慢性化してしまいました。衰えたのは、運動機能だけではありません。老眼鏡のお世話にならなければ山で地図も読めないのです。若い頃は両目とも視力2.0だったのが嘘のようです。 更に怖いのは、生活習慣病っていうやつです。若い頃から高脂血症や高尿酸をヘルスチェックの都度指摘されていましたが、自覚症状も無いし、体質なのだからと開き直って不摂生な食生活を何十年と積み重ねてしまいました。長年にわたって高血圧やコレステロールが血管にダメージを与え続けた結果、目に見えないところで深刻な病が進行していたのです。今になってその怖さを思い知りました。というのは、つい最近、「登山には致命傷とも思える」狭心症を患ってしまったからです。還暦を迎えて間も無いというのに、動脈硬化の程度が70歳と実年齢よりも10歳近く進んでいたのでした。会社生活から足を洗って深田百名山制覇にラストスパートをかけようとしていた矢先でしたので、とてもショックでした(この詳しい顛末はここをご覧下さい)。もっと摂生に努力しておけばよかったと後悔しましたが、後の祭りです。 私の知り合いに還暦近くなっても富士山を駆け登ったり、100kmマラソン等、ありとあらゆる耐久レースに出場している男がいます。こうした肉体年齢が若いまま停止したようなバケモノのような人は例外中の例外で、多くの人は中高年から熟年と言われる年になると、ポンコツ車と一緒で、体のどこかしらが常に故障を起こしている状況になります。加齢によって細胞が劣化していくのは、残念ながら遺伝子にそうプログラムされている以上、仕方がありません。 こうした不具合に折り合いをつけながら、年をとっても持続的に山歩きを楽しむにはどうすれば良いのでしょうか。私自身を一つのケーススタディとして、古びたボムホース並みの血管とポンコツ心臓でどこまで山歩きが出来るのか、無理のない範囲でチャレンジし、記録していこうと思っています。 2016年8月26日 アキレス腱皮下滑液包炎 2016年8月3日 帯状疱疹 2013年7月31日 膝の痛み 2011年9月19日 狭心症その後 2011年6月14日 晴天の霹靂 |
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