塔ノ岳   1491m 神奈川県           
 


2023年11月21日(火)

 前回の山歩きから早くも1ヵ月。さぼり癖は、殆ど慢性の病になってしまったようだ。そんなダラけた根性に気合を入れようと、私のトレーニング・ジム、丹沢に向かうことに。車を走らせていると、しばらくご無沙汰の間に第二東名が秦野まで延伸されていてびっくり。おかげで自宅から1時間もかからずに塔ノ岳の登山口、秦野戸川公園に到着することができた。

 この日は、バカ尾根の通称(愛称?)で多くのハイカーに人気の大倉尾根を往復するつもり。急登と階段続きの1200mの標高差で自らに焼きを入れようという魂胆だが、果たしてその結果はいかに。

 結論から言うと時間的には、登り下りともほぼ標準CT通り。現状の実力値といったところだろうか。今日はそんな体力テストの意味についてつらつら考えてみた。

 古希を過ぎてからというもの、同じコースを歩いた過去の記録と比較し、体力の低下ぶりを嘆いてばかりいる。そうした心のあり様がどうやらモチベーションの低下の要因なっているのではと薄々感じていた。5年前、10年前と同じように身体が動かないのは自然の摂理。過去からの落差を嘆いているばかりでは、結局挫折感に苛さいなまれ、やる気を喪失した結果が「ダラけた根性」なのだ。後期高齢者を目前に、そろそろ「老いを率直に受け入れて」年相応の対処方法を考えるべきかもしれない。

 70代は、意欲的に身体を動かしたり、頭を使ったりしないと、すぐに要介護になってしまうリスクを抱えていると言われる。つまり「意欲(モチベーション)の低下=最大の老化要因」ということ。言い換えると、その時々の身体能力の許す範囲で、モチベーションを維持してやりたいことを一生続けることが、老化を遅らせる最適な方法ということだろう。

 今更ながらではではあるが、まず老いを素直に受け入れることからスタートしようと思う。次に目標設定。山歩きや山スキーは少なくとも傘寿までは続ける。山はリスク満載なので、安全を担保する上で最低限必要な体力維持に努める。これは山に限らない。やりたいことを続けて行く意欲を失わず、頭と身体を鍛えて老いに抗っていくというのが、今の状況から導かれる最善の答えかな。

 そんな思いを胸に抱きながらの本日の山歩き。残念ながらそれ以外は余り収穫無し。毎度楽しみにしている富士山の展望は、ガスに覆われて期待外れだったし、もう一つの残念は、熊対策のため購入した大音響を発する電子ホイッスルの野外実験。周囲の登山者に遠慮して中止せざるを得ず、実験は次回に持ち越しとなった。


歩行時間 5時間50


朝日を浴びる杉林を登る



この階段を登らねば天国へ行けないなら、地獄にいる方を選びたくなるような果てしない階段地獄 



次第に空がどんよりに



眺望無く、冷たい風に耐えかねて山頂滞在時間はせいぜい30秒



以前には無かったソーラーパネルが設置されていた



紅葉を愛でながらの下山




紅葉のトンネル




熊避けグッズの電子ホイッスル 自宅で鳴らすと近所迷惑になる大音響


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