塔ノ岳   神奈川県 1491m          
 

2017年11月24日(金)

 トレーニングがてら丹沢で恐らく今年最後となる紅葉狩り。今回は丹沢湖から玄倉林道、ユーシン、塔ノ岳を経由して大倉へ下山する凡そ25Kmもの長丁場を歩いてみた。長い林道歩きはやや単調ながら、晩秋の澄み切った空の下、渓谷美と色鮮やかな丹沢を堪能することができた。

 新松田駅からバスに揺られること1時間、出発点となる玄倉に到着。車窓から眺める富士山は、つい先日までの胡麻塩頭が嘘のように見事なプラチナブロンドに変身していた。平日にも関わらず、西丹沢ビジターセンター行のバスは満員の盛況ぶり。このうち約三分の一が玄倉で下車したようだ。


玄倉を出発


 8時15分、三々五々歩き出したハイカーに混じって私も玄倉を後にする。今日はスキーシーズンに備えての体力造り。ゆっくり辺りを散策するハイカーを尻目に、脚と心肺に負荷をかけるべく速足でせっせと歩いた。


丹沢湖


 玄倉ダム手前の新青崩隧道は内部で屈曲しているので真っ暗。ヘッデンをザックから取り出そうとするが、どうやら忘れてきてしまったらしい。幸いたまたま居合わせた単独女性がライトオンしたのでちゃっかりその光束に便乗する。


新青崩隧道入口


 ユーシンブルーで有名なダム湖は生憎放水中で川底しか見えなかった。ユーシンロッジへの分岐を過ぎると途端に道は荒れてきた。落石がそこかしこに散乱。法面が大きく崩壊している箇所もあり、もはや林道としての形態は保たれていない。


ユーシンロッジ分岐点


 鍋割沢を渡るとようやく登山道らしくなった。緩勾配の林道歩きで既に500mほど標高を稼いでいるので、残すところ600m。蛭ヶ岳へと続く主脈稜線を左手に眺めながら、ノンストップで歩き続け、12時40分、大勢のハイカーでごった返す塔ノ岳山頂に立った。


鍋割沢を渡る



晩秋のこの雰囲気が何とも言えない



丹沢山



ハイカーで賑わう塔ノ岳山頂


 視界は極めて良好。遮るものの無い山頂からは、奥武蔵、秩父の山々、都心に林立するビル街から大島まで一望できた。残念ながら本命の富士山は、雲がかかり今一つだ。


東京方面



相模湾と大島



奥多摩、秩父方面



東面に雲がかかった富士山


 軽く栄養補給をしたら、後は大倉尾根を一目散に下るだけ。スキー滑降のつもりでショートターンの真似事をしながら標高差1200mを小走りで下った。大倉到着は2時35分。汗をぬぐいトイレを済ませ、余裕で52分発の渋沢駅行のバスに乗り込むことができた。


下山開始 まだ続々と登ってくる




モミジの回廊



行動時間  6時間20分 


後記 

 下山途中で私のGPSはまたもや衛星信号をロスト。Garminの指定する再起動で正常状態に復帰させることは出来たが、問題はそれ以前。帰宅後ログをチェックするとアラームが発せられる時点から遡ること、約1時間半前から測位機能が変調を来たしているのがわかった。時を追うごとに軌跡は大きく乱れている。ホワイトアウトの中でこんな出鱈目なトラックを信用したら遭難必至。やはりこれでは使い物にならない。参考までに誤作動のGPS記録を以下に掲載しておく。



Map
 Track
Weather  Map 
  トップ                              山歩き 
inserted by FC2 system