タカマタギBC(棒立山まで)               
 


2022年3月5日(土)

 一向に収まる気配の無いオミクロン禍、世界の終わりの始まりと固唾をのんで見守るしかないウクライナ情勢、とどまることを知らない値上げラッシュ、等々社会経済は大きなうねりの真っ只中。平穏な日常はいつになったら取り戻せるのだろうかと憂いに沈む中、全てを忘れ、癒しを与えてくれるのは何と言っても大自然に親しむ山歩き。

 前回の武尊山で痛めた持病の股関節痛もようやく軽快したので、今回は、以前から一度は訪れたいと思っていた谷川岳の一隅にあるタカマタギへと向かう。ご一緒するのはKさんと彼の山友で山スキーにデビューしたばかりのTさん。

 午後から天候が悪化しそうなので午前5時40分、橋梁下からヘッデンスタート。目指すはホドノ沢と棒立沢の間にある小尾根。尾根に取り付いてしまえば後は一本道、次第に深くなるラッセルを回しながら高度を上げていく。一部にやせ尾根や開けた急斜面などがあるものの、緊張を強いられるような難所もなく全般的には登りやすい尾根だ。

 9時50分。棒立山のピークに立った。ここからの見晴らしは文句なしに素晴らしい。この山は谷川岳を一望する圧巻の大展望台だった。その中でも一際目を引くのは目の前にそびえる白い衣をまとったタカマタギ。雪が無ければただの地味な藪山かも知れないが、そうとはとても思えない立派な山容だ。

 棒立山からタカマタギへは鞍部へと滑降し、そこから100m登って目出度く登頂というのが元々の予定だったが、シール登行にまだ慣れていないせいかTさんがやや不調気味。タカマタギは今後の宿題ということにして、今回はここまでということになった。そうと決まれば早速滑降準備を整えてドロップイン。

 向かう先は棒立沢だ。この沢は源頭部から中間域まで広く開けておりスキー場と見紛うばかり。しかも北西面に位置するので、そろそろシーズン末期にも関わらず、日陰のスロープにはパウダーが温存、いや冷存されていた。広いゲレンデに思い思いのシュプールを刻み皆大満足。タカマタギまで往復していたら、天候悪化と昇温でこのフレッシュパウダーは味わえなかっただろう。ピークか雪質かのトレードオフは、この日に限って言えば後者を選んで大正解!暫しのお楽しみの後は、下部のモナカ畑を何とかやり過ごして登りのトレースに合流。11時20分、無事車に帰着した。

 本日もう一つの成果はお手製のヒールリフター。過去幾つか試作しているが、いずれも壊れやすかったり使用感も今一だった。今回は写真のように、着脱はバックルで行い、TLTビンディングのヒールピースにある2本のピン
に固定できる仕掛けにしてみた。結果はすこぶる良好。着脱は簡単だし、一度もずれたり外れたりすることもなく快適に使用することができた。


ヒールリフターの低いビンディング対策として作成  内径60㎜φの塩ビパイプ終端パーツを利用



実際に装着したところ



尾根に取り付く



真下には関越道



棒立山を望む



積雪期限定の藪山を行く



私先行、Tさんが続く



手前Tさん、Kさん後方 正面左手は滑降した棒立沢



私、Tさん



Kさん先頭、Tさんが続く



痩せ尾根の急登



登ってきた尾根を振り返る



里山感満載 モデルはKさん



ラッセルに励む私



垂涎のスロープ ここに飛び込むのだ



棒立山登頂



立派な山容のタカマタギ 今回はおあずけ 



平標山から仙ノ倉山 手前は釣尾根



万太郎山方面



後から追いついてきた3人パーティが鞍部へ滑降



我々は棒立沢へ 滑降するKさん



Kさん



同上 中間部辺りでは自然発生のスラフが結構落ちていた



同上 それでもまだパウダー



同上 雪風呂状態



私も続く



スキー場の不整地のようでもあるが、、、



やはり山スキーなのだ



日陰の雪は最高



どんどん落ちる



Tさんの滑走 写真殆ど撮れなくてすみません



橋梁直下の段差 ここが一番の難所だったかも 



Activity 5hrs30min
Gear   Supercharger Woman161cm、ScarpaF1、BD Black Diamond Ultralite Mohair Mix


  
Map
 Track

Weather  Map 
  トップ                              山歩き 
inserted by FC2 system