帝釈山   福島・栃木県 2016m       二百名山   
 

2017年10月9日(月)

 昨夜は道の駅「きらら289」で久しぶりの車中泊。暑くも寒くもなく、鬱陶しい虫もおらず静かで快適な一夜を過ごすことが出来た。さて今日の目的地は帝釈山。ナビに猿倉登山口をマップコードでインプットするとえらく遠回りのルートを指示してきた。過去何度も騙されているのに、おかしいなと思いつつも、また懲りずにナビを無条件で信用してしまった。

 指示通りのルートを辿り、一路南下。五十里湖でR249に入り湯西川ダムを過ぎた辺りまで来ると、あろうことかナビが突然ルートを見失ってしまった。結局頼りになるのは自前の勘ナビ。凸凹と水溜りだらけで最悪の路面状況のR350をひた走り、何とか猿倉に無事到着することが出来た。聞けば、先着の方々の多くは福島県側の舘岩経由とのこと。帰宅後調べると、何のことは無い道の駅「きらら289」から38Kmの距離で済むところを、わざわざ3倍の距離と時間をかけて目的地に辿り着いたのだった。己のアホさ加減にあきれ、今度こそ事前の確認を念入りにしようと固く誓ったのだった。

 閑話休題。どえらく遠回りをしたにも関わらず、余裕を見て宿泊地を出発したおかげで、まだ時刻は午前6時。さっそく身支度を整えて6時30分には猿倉を後にすることが出来た。


階段続きの登山道


 暫くはオクラ沢沿いの道を緩く登って行く。登山道は前日の会津朝日岳よりも遥かに良く整備されている。むしろ整備され過ぎと言うべきか、これでもかと足に負担がかかる階段続き。幸い田代山までの標高差は500mしかないので、少しの辛抱だ。


階段の後は木道



小田代の草紅葉 ここから田代山までもう一登り


 先行者を何人か追い抜いて丁度1時間で田代湿原に到着。草紅葉真っ盛りの湿原の景観を愛でながら、木道を反時計回りに進んでいく。湿原から再び樹林帯に替わったところに田代山避難小屋があった。ウッドデッキ付きの別荘のようなゴージャスな佇まいだ。ここは素通りし、樹林帯の中を緩やかに下っていく。


田代山湿原の草紅葉



同上



ゴージャスな田代山避難小屋



帝釈山へと向かう



田代山を振り返る



帝釈山山頂直下の紅葉が見事だった


 どこが最低鞍部かよくわからないまま、いつしか道は登りに転じ、アルミの梯子や岩場を越えたところに山頂があった。猿倉登山口から丁度2時間で、二百名山64座目の帝釈山の頂に立つことができた。360度遮るものの無い山頂だが、生憎雲が多くて眺望は今一つだ。



山頂から尾瀬方面を望むが、眺望は今一つ



会津駒ヶ岳が見えるはずなのだが、、、


 山頂には年配のご夫妻が三組。うち二組は、馬坂峠から。猿倉よりも標高が400mほど高い登山口なのでシニアには優しいアプローチだ。もう一組は前日から田代山の避難小屋泊まりとか。日帰り可の山中でゆったり、まったり過ごすというのはある意味とても贅沢。しかし私のようなせっかち男は時間を持て余してしまい、そうした楽しみ方は到底できそうにない。


紅葉を愛でつつ下山開始



同上


 早めのランチを済ませたら、トラックバック開始。先ほど追い抜いた方々と次々に相まみえることとなった。田代山を過ぎてもハイカーが続々と登ってくる。悪路のアプローチで苦労しただけに、これほど人気ある山とは全くイメージできなかった。やはりどんな山でも一度は訪れてみるものだ。


田代湿原に別れを告げる


 猿倉登山口帰着は10時20分。さっさと着替えを済ませ、家路についた。向かう先は往路を戻る栃木側。最悪の路面状況を埋め合わせるかのように、R350は素晴らしい紅葉で見送ってくれた。終わり良ければ総て良し。結果オーライということにしておこう。


行動時間 3時間50分



R350は見事な紅葉で見送ってくれた



同上



初日 会津朝日岳へ

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