2021年12月29日(水)
数年に一度とかの大寒波到来でお山にも雪がどっさり、これでヤカイ名物の藪も雪の下と胸を膨らませ年末恒例の平標山詣で。半年ぶりの群馬のKさんとのコラボでもあり、話に花が咲き重い板を履いてのハイクアップも苦にならない。しかも先行者のおかげで高速道を歩かせてもらう楽ちん登山。古希を過ぎてからというもの、体力的にもう卒業という山が次第に増えるなか、この山はまだ大丈夫そうなので貴重な存在だ。
体力低下と並んで歳を重ねるほどに悩まされている冷え性。いつも辛い思いをする手指の冷えは、改良版電熱グローブでしっかり保温され快適だった。体の機能低下は道具で補うしかない。次は充電式カイロかな。
ほぼ4時間かけて山頂到着。滑降ルートは、期待に反してヤカイ沢の激藪が健在だったので、笹穴沢源頭部から山の家経由夏道に転進することに。滑ってみれば笹穴沢はややパック気味、それに既にシュプールも刻んであったのであまり深入りせず、トラバース気味に山の家に直行した。小屋で小休止した後はお楽しみタイム。先行シュプールを避けて真っ新の南寄りの尾根をツリーラン。ヤカイ沢に比べれば藪もはるかに疎で、久々に底付き無しのパウダーを思い切りエンジョイすることが出来た。
今回は山スキー常連さんとの出会いの多いBCだった。道中早々と滑降してきたMurphyさん達と遭遇。それに残念ながらお会いでいなかったが越後のレジェンド、Eva父さんやOさんも登られていたとのこと。一年を締めくくるに相応しい、同好の士の忘年会のようなBCとなった。
Kさん、本年も色々とお世話になりました。介護老人送迎サービスも含め、来年も宜しくお願いします。
Activity 6hrs15min
Gear Pon2oon159cm、ScarpaF1、BD Gridelite mix Climbing skin
付記
今回印象的だったのは山頂の強風。スキー板が飛ばされそうで、山頂直下の台地まで降りてシールオフした。稜線付近では比較的穏やかだったのにも関わらず、何故山頂では爆風が吹き荒れていたのだろうか。興味を持ってちょっと調べてみた。29日の午前中は四国沖の高気圧から日本海北部の低気圧に向かって南西風が吹き込み、850hPa(標高1500m)から700hPa(3000m)付近になると、急激に風が強まっている。特に谷川岳周辺から東北にかけて内陸の強風が卓越。面白いことに福島方面は風の通り道になっていない。レコを見ると会津駒は穏やかだったようだ。興味のある方は以下をご参照。
風速データ(12月29日AM11時)
高速道をハイクアップ
ヤカイ沢から松手山方面の眺め 今日は最高の天気
ヤカイ沢の藪はまだ濃かった
こんな調子なのでヤカイ沢滑降は却下
テーブルマウンテン苗場山登場
稜線に出た 風は拍子抜けするほど穏やか
しかし山頂付近には雪煙が舞っている
苗場山とKさん
山頂へもう一息
山頂にて 必死に強風に耐えている私
仙ノ倉山を見据えながら笹穴沢へ
ギャラリー注視のなか滑降するKさん
同Kさん
同私
笹穴沢源頭部の重パウダーを蹴散らすKさん
私
山の家へトラバース
仙ノ倉山からドロップするのも有りかも
パウダーラン Kさん
雪風呂
そろそろ終盤 登山道は対岸 南側の痩せ尾根に行ってしまった
Kさん ラッセルご苦労様でした
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