平標山BC               
 


2014年3月9日(日)


 冬型気圧配置が緩むチャンスを狙い、再び登っただけ滑る上越のお山へ。向かう先はアクセスが良くてお手頃な平標山。真冬並みの寒気団のおかげで、前日入荷したばかりのフレッシュなパウダースノーが堪能できそうだ。

 午前
630分、三国小学校近くの駐車スペースに到着。先着の車は5台ほど。いつものように栄養補給してから身支度にかかる。日焼け止めを念入りに。稜線はカリカリのアイスバーンなのでクトーは必須。念のためアイゼンもザックにしまっておく。

 7
時きっかりに三国小学校を出発。別荘地の林道は薄いながらも新雪に覆われていた。融けていなければ、帰りはスキーのまま戻って来ることができそうだ。ほどなく除雪最終地点に到着。丁度良いウォーミングアップだった。


           別荘地の林道をシール登行                          除雪最終地点


 ここから先は先行者のしっかりしたトレースが付いていたので、有り難く拝借させてもらう。ストック跡から見て
3人先行か。うち一人はスノーシューらしい。

 平標山の家へと向かう夏道との分岐を過ぎ、トレースはヤカイ沢の左岸を登っていく。青空の下、松手山から平標山にかけての真っ白でスベスベお肌の稜線が眩しい。ストックの潜り具合から察するに、この辺りで新雪は
20cmほど。見渡しても過去のシュプールやトレースは全く見当たらない。この雪で完全にリセットされたようだ。


         いつもこの稜線が迎えてくれる                         ヤカイ沢もきれい



             斜度が増してきた                              ヤカイ沢上部



             尾根まであと僅か                             苗場山を振り返る



           無駄のないトレースに感謝                        美味しそうなスロープ


 適度な斜度を保って無駄なく付けられたトレースのお陰で稜線へは至ってスムーズに到達。そろそろ雪面がクラストして来たのでクトーを装着する。クトーの金属音を響かせながらアイスバーンを登ること暫し、難無く
2時間55分で山頂に立った。


             山頂は指呼の距離                           のっぺりした仙ノ倉山



平標山山頂標識には巨大なエビのしっぽ


 気温は低いが快晴無風、シーズン中そう何度も無いような穏やかで申し分ないスキー日和だ。先行していた
3人を目で追い求めると、松手山へ向かう途中のピークから少し下ったところにいる。しばらく様子を見ていると、彼らは順次ヤカイ沢に向かって滑り降りていった。遠目ながらスプレーが高く舞い上がって最高のパウダーラン。歓喜の雄叫びが聞こえてきそうだ。


ヤカイ沢を滑る先行者(一人は滑り降りた)


 さて次は私の番。今日のコンディションならオープンバーンでも問題なさそうだが。。。単独で無理は禁物。やはり遠慮しておこう。無難に林間コースを降りることにする。

 頂上直下のアイスバーンを何とかやり過ごして風下の東側の斜面を滑る。思いのほか、フカフカの快適な雪。登路沿いを滑り降りるのでは芸がないので、そのまま平標山の家に向かって尾根沿いを滑降する。雪質、斜度ともに申し分ない。


左側の黒い点は登行中の人



平標山の家めがけて滑降


 小屋の手前で右手の急斜面に突入。パウダーを堪能しながらブナ林の中を滑り降りる。そのうち尾根が痩せてきたのでトラバース気味に夏道方向に進路変更。再び気持ちの良いツリーランを続ける。

 しかしそれも標高
1300m辺りまで。さすがに雪が重くなってきた。河内沢沿いの林道に出ると殆どフラットになってスキーが滑らない。人様のトレースをあてにしようにも、あるのは小動物の足跡だけ。額から汗を滴らせながら、上半身フル動員でストックを漕いでいく。


            ひたすら下りラッセル                          斜度が殆ど無いので辛い


 随分と長いように感じたが、実際は
30分ほど。ようやく登りのトレースに合流した。ここからは例によってボブスレー滑降だ。幸い林道にも雪が残っていたのでスムーズに通過し、1140分に車に無事帰着した。半日ながら、中身の濃いBCを楽しむことができて大満足。いつものように、まんてんの星の湯に寄って汗を流し、早々帰宅の途についたのだった。


行動時間 
4時間40


  
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