平標山BC   1984m 新潟・群馬県            
 


2024年3月3日(日)

 久々の平標山BC。群馬のKさんからのお誘いで北西面の栂ノ沢を滑走することになった。この沢には4年前の年末に訪れており、シーズン初めにも関わらず、豊富な積雪量で特に難儀することも無くパウダーランが楽しめた記憶がある。そんなイメージを脳裏に描きつつ、安易な気持ちで臨んだのが大間違いだった。

 暖冬による寡雪、春山特有のアイスバーン、それに4年という歳月が自身の身体にどう劣化をもたらしたかが、すっかり頭から抜け落ちていたのだ。過去20回以上登頂し、我が家の庭のように思っていた山なのに、これまでになく山頂が遠かった。所要時間4時間半と過去のワースト記録を更新。さらには、一ノ肩の凍り付いた北東面のトラバースで等高度線3本分(30m)滑落、栂ノ沢下部の急斜面、激藪、重雪の苦手三点セットに苦しめられ、何度も深雪の中でもがき態勢立て直しに大汗をかく羽目になった。

 しかし、そんなマイナス面を相殺するだけの素晴らしい眺望と、栂ノ沢上部で季節外れのパウダーランを堪能できたプラス面があったことも事実。Kさんには、文字通り手取り足取りで埋没した私を掘り起こしてもらったり等、手厚いサポートをして頂いたことには感謝しかない。

 今回は、かつてないほど己の体力や反射神経等の限界を痛感。この手のアドベンチャー満載のBCは、そろそろ年貢の納め時かも知れない


登山者駐車場からスタート 今シーズンはトンネル脇の路駐は不可




ヤカイ沢入り口はかなり露出、例年に比べ明らかに積雪量が少ない



天気は最高 稜線に陽が当り始めた



藪が濃く、明らかに雪が少ない



先行者のトレースを有難く拝借 それでもペースが上がらず情けない



もうかなり足に来て景色が眼に入らない私



快調に飛ばすKさん 山頂までもう一息



珍しく風弱く穏やかな山頂に到着



山頂には登山者が続々到着 スキーヤーは見当たらない



谷川のお歴々



同上



タカマタギ方面 右手には巻機山や越後三山



一ノ肩の右側をトラバースするが、新雪がついておらずいかにも悪そう



一ノ肩トラバース開始



カチンコチンでエッジが抜け30m滑落した私 パウダーで停止



Kさんも10mほど滑落 スキーが外れた



気の抜けない氷化斜面のトラバースが続く アイゼンをおいてきたことが悔やまれる



クトーを装着 一番緊張したところ こけたら平標沢源頭部へ真っ逆さま



やっと安全地帯に入り滑走開始



栂ノ沢へドロップするKさん



この辺はパウダー品質最高



どんどん落ちる




3月にこのパウダーを楽しめるとは何たる幸運と、、、



調子に乗って滑っていると、、、



バランス崩して撃沈する私



沢の下部になると重い雪となり、急斜面の激藪を抜けるのに大苦戦する私



ヘロヘロ状態で生還 後期高齢者には過酷なBCでした 


行動時間 8時間20分。


  
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