諏訪山   群馬県 1549m       三百名山   
 

2018年11月3日(土)

 先週の櫛形山に続き自宅から200Km 圏内の名山ハント。今回は西上州最深部に位置する日本三百名山の諏訪山を目指す。実はこの山、直前までその存在すら全く知らなかった。テレビ番組の「ダーツの旅」ではないが、たまたま山と高原地図を眺めていて目を落としたところにこの諏訪山があったのが縁。早速グーグルマップで調べると自宅から155Km。これなら躊躇せずGoだ。

 いつものように夜明けとともに現地に到着。先着の車が3台、さらに私と相前後して数台やってきた。いずれも県外ナンバーの車ばかりだ。ひと気のない地味な山を想像していたが、どうやら知る人ぞ知る人気の山らしい。


広々した駐車場


 午前6時10分、支度中の皆さんを横目に先陣を切って車を後にする。虎王神社と銘打たれた立派な鳥居から少し下ったところが浜平登山口。しばらくは湯ノ沢沿いにつけられた登山道を行く。少し荒れ気味なのと落ち葉で道を見失うこともあるが、随所にマーキングがあり迷う心配はない。何度か細い流れを渡渉する。飛び石伝いに靴を濡らすこともなかったが、降雨直後だと難儀するかも知れない。


ここからスタート



湯ノ沢を遡行



源頭部


 沢筋を離れるとジグザグの急坂となる。足元は色とりどりでふかふかの枯葉の絨毯。その中でも主役は無数の枯れ朴葉だ。余談ながら、アマゾンでは朴葉焼き用に一枚¥10で販売されているとか。

 出発から1時間20分歩いたところで楢原コースが合流。ここからは起伏のある痩せ尾根を進むようになる。標高1200mのこの辺りが紅葉のピークになっているようだ。朝日を浴びた紅葉の見事さに何度も足が止まってしまう。


楢原コースとの分岐
 湯ノ沢の頭




痩せ尾根を行く



樹間から望む諏訪山





 1304mのピークを過ぎると山容が一変し、ロープや梯子の連続する険しい岩山の様相になる。8時30分、三笠山の頂に立った。休憩中の先客が一人。沢筋で矢のように私を追い抜いていった快速の中年男性だ。


険しい岩山へ変貌



二連の梯子



三笠山


 別名ヤツウチグラともいうこのピークからの眺望は、遮るもの無しの一級品。御座山や帳付山など近隣の山はもとより、妙義山や浅間山、さらに目を凝らせばすっかり冠雪した北アルプスも遠望することが出来た。


三笠山の山頂祠



樹木に覆われた諏訪山



中央のピークは御座山



帳付山の奥には両神山が覗いている



妙義山と浅間山


 三笠山から一旦50mほど下降し最後の登りにかかる。9時ちょうどに諏訪山に到着。残念ながら山頂は、樹木で囲まれ展望全く無し。日が入らず寒々していることもあり、記念写真を撮っただけで早々に踵を返した。


諏訪山への鞍部へ下る ここもロープだらけ



眺望のない諏訪山山頂


 再び三笠山に戻り、眺望をおかずに贅沢なランチタイムとした。上州の山々には余り馴染みが無かったが、こうして眺めると実に山深いところだ。上野村の9割以上が森林、可住地面積割合は群馬県内で最低というのもうなずける。

 地図を眺めていて気が付いたことがもう一つ。諏訪山は、日航機墜落事故の御巣鷹山とは神流川を挟んで直線距離で5Kmと離れていない、お隣の山だったのだ。

 15分ほど山頂に滞在した後、下山開始。この頃になるとようやく後続のハイカーと行き交うようになった。この日諏訪山を目指したのは10名ほどだろうか。

 駐車場帰着は11時40分。5時間半と半日行程ながら、快晴の空の下、眺望と錦秋を存分に満喫できた。ダーツの山旅もたまには悪くない。

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