守門大岳BC   新潟県 1432m           
 


2024年1月30日(火)

 暖冬の影響で、山の寡雪を嘆く声ばかりが聞こえてくる今日この頃。この先も高温傾向が続く予報なので、今冬最強と言われる寒波が、私にとってはおそらく今シーズン最初で最後のパウダーチャンス。という訳で、群馬のKさんのお誘いに乗って久々のコラボ。向かった先は守門大岳、Kさん一押しのコウクルミ沢沿いの南西尾根を滑走することに。

 暗闇の中、ヘッデンを点けてのスタート。のっけから足首ラッセルを強いられるが、それは相方の話。私は、結局最後まで殆どKさんの敷いたレールの上を歩くだけの楽ちん登山。そんなお客様状態で大岳の頂に立つことができた。それでも、1年ぶりのハイクアップで鈍った足はパンパンだ。

 早速シールオフし滑走スタート。気温が上昇しお日様も当たり始めていたが、お目当てのパウダースノーは健在だった。しかし、下るにつれて恐れていた通りの展開。更に気温が上昇、雪はたっぷり水分を含んで重くなり、最後は春先のようなターンもままならない超ヘビー級の腐れ雪と化した。

 雪質の急変について行けずバランスを崩してこけて半身埋もれたり、前方宙返りまで演じる羽目に。極めつけは、尾根から林道への下降地点。両側がすっぱり切れ立ち幅1mも無いような痩せ尾根。落ちれば残り少ない余命を更に縮めてしまう。肝を冷やしながらこの難所を何とか通過し、最後は崖のような急斜面を、安全第一でツボ足で下って無事生還できた。

 Kさんお誘いの山やコースは、藪とのバトルや難所のトラバース等々、毎度アドベンチャーイベント盛り沢山。覚悟はしていたが、今回も案の定、老人虐待系企画だったのだ。それでも一夜明ければ楽しい思い出に変わるから不思議なもの。コロナ禍以降めっきり山行回数が減っている上に、後期高齢者の仲間入り直前ということで体力はガタ落ち、それに最近は普段何でもないところでよくよろけたりと平衡感覚に全く自信がない。そんな不安満載のスタートとなったが、Kさんのアシストよろしきを得て、久々に山スキーの醍醐味を味わうことが出来た。感謝感謝です。


道造りに励むKさん



ちょこっとだけラッセルをお手伝いする私




コウクルミ沢沿いのルートは初めて



難所のナローリッジを林道から 手前の沢が深いので実際は写真より高度感あり



コウクルミ沢を離れて西尾根へ



保久礼小屋 だいぶ埋まっている



尾根筋には、立派なハイウェイ



この雰囲気がたまらない




キビタキ避難小屋



久々の雪景色に感動して、、、



疲れも吹き飛び、、、



言葉が出ない



山頂が近くなると、ガスが出始めた




青空に映える中津又岳を眺めるKさん



あっという間にガスに取り囲まれる それにラッセル再開



大岳の頂きで 実に10年ぶり




滑走スタートするKさん



重雪を蹴散らすKさん



同Kさん



腰が引け気味の私



同上



同上




何故かシュプールが3本



どんどん山頂が遠のく



青雲岳



尾根は末端に近づくにつれて痩せてきた



雪風呂につかる私 板が刺さって脱出に大汗




この日一番の核心部 写真では高度感が伝わらず残念



  
Map
 Track
Weather  Map 
  トップ                              山歩き 
inserted by FC2 system