至仏山BC  群馬県 2228m   百名山    
   

2021年4月7日(水)

 山スキーを始めてからというもの、毎年のように尾瀬で春スキーを楽しんでいる。アルペン的要素は微塵も無く、緩々と優しく包み込んでくれるような雰囲気が何とも心地よい。最も気に入っているのは鳩待峠開通前の静かな尾瀬。私にとっては夏ならぬ「春が来れば 思い出すはるかな尾瀬 とおい空♪」なのだ。

 しかし、難関はゲートで塞がれた片倉からの長いアプローチ。歩くことも出来るが、帰路を考えるとここは機動力のある自転車を使いたい。ということで今回も愛用のクロスバイクを車に積み込んで出陣。予定のコースは、津奈木橋から1869mピーク経由、至仏山に登頂。帰路はワル沢を滑降し、川上川まで標高を下げずに適当なところで切り上げ、登り返して往路を戻るというもの。

 結論から言うと、天気にも恵まれ期待通りの尾瀬ツアーを満喫。山中誰一人出会うことも無く、至仏山に至っては完全に「私物山」。尾瀬ヶ原を始め上越や、つい先日歩いた南会津の峰々の雄大な景色を我が物にすることが出来た。雪質も上質ザラメから腐れ雪まで、それなりにスキーを楽しめた。

 それと一つ誇らしかったのは、津奈木橋までのサイクリング。延々と続くヒルクライムで心拍数が私の年齢では危険水域の170を越えながらも、一度も地面に足をつくことなく頑張れた、、、などと胸を張ってみたが、家内に言わせれば「年寄りの冷や水」とバッサリ。

 余談ながら「冷や水」には二通りの解釈があるらしい。一つは胃腸の衰えた老体に冷たい水を飲むのは良くないことの例え、もう一つは冷水を浴びるという歳不相応の無謀な行為を戒めるというもの。そうすると、雪解け水を甘露と有難がって飲んだり、山で寒風に身を晒したりしている私などは、年寄りの冷や水を地で行くようなもの。

 定番の解釈である「年齢を省みず、怪我につながりかねない危険な行動をしたり、常識的に考えられないような無謀な行為をしたりすること」も普段山スキーでやっていることズバリで耳が痛い。ま、それでも「老い木に花咲く」という言葉もあるので、壊れかけた身体の綻びを繕いつつ、これからも山だ、スキーだのとアクティブシニアを志すつもりだが、さてどうなりますか。。。


行動時間  7時間35分 (自転車1時間20分、スキー 6時間15分)



朝一の重労働 ハァハァゼイゼイ息を弾ませヒルクライム



足長おじさん 締め忘れたブーツのベルトが垂れ下がっている



青息吐息で津奈木橋に到着



愛車を道路わきにデポ



例年より雪壁は低い 今日の板はVoile UltraVector



南東尾根ハイクアップ開始



樹間も広く気持ちの良い尾根



武尊山が顔を覗かせる



続いて笠ヶ岳も



更に燧ヶ岳も



稜線に出ると至仏山がお出迎え



小至仏山へと向かう



小至仏山は山頂直下を巻く



6年ぶりの山頂



燧ケ岳と会津駒ヶ岳



越後三山



ススヶ峰の奥に平ケ岳



ワル沢滑降開始



振り返るがシュプール見えず 空の青さが印象的



1869mピークから南東尾根滑走開始



太陽を一杯浴びてグズグズの雪質になってきたが、まずまず快適



出発点に無事帰着 ここから戸倉まで登り1時間のところを20分で



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