2015年10月10日(土)
時々ネットでレポを参考にさせて頂いている方によれば、那須の紅葉が真っ盛りとのこと。とりわけ朝日岳東面が狙い目らしい。矢も楯もたまらず混雑覚悟で連休初日に中の大倉尾根を歩いてみた。結論から言うと、中腹から上はやや見頃を過ぎていたようだ。むしろ少し標高を下げた標高1500m辺りが、色づきのピークになっているようで錦秋を満喫できた。
急坂を下り、、、 北温泉へと向かう
午前6時に駒止の滝駐車場に到着。すぐに支度をして歩き出す。展望台からの滝見学は後回しにすることにしてまっすぐ北温泉へと向かう。急な坂道を下って行くと山間にまさに鄙びたという言葉がふさわしい温泉宿があった。周囲の紅葉が黒い外壁にマッチして風情はなかなかのもの。
癒しの紅葉がお出迎え 那須はいつかは噴火する火山という警告も
この温泉宿を過ぎると尾根筋へ向かって急登が始まる。しかしそう長くは続かないのがこの山域のシニアに優しいところ。林道出合からは急坂も一息つき、紅葉した木々に囲まれた気持ちの良いお散歩道となる。マウントジーンズスキー場のゴンドラ山頂駅との分岐を過ぎると、もはや公園の遊歩道だ。
しばらくは背の高い笹に阻まれ景観なし それが次第に開けてくる
残念ながら紅葉はちょっとtoo late
スキー場の遊歩道を過ぎて尾根が左に折れた辺りから石畳の急坂が始まる。針金のネットに覆われた石畳でとても歩きやすいが、いかんせん急勾配。息を切らしながらほぼ一直線に登っていく。
次第に開けてくる眺望に比例して勾配もさらにきつくなる。急坂は赤面山との分岐まで続き、そこからは緩やかな尾根道となる。清水平への分岐を過ぎると朝日岳方面からのハイカーが合流してくるので途端に人通りが多くなった。
三本槍岳が見えてきた 朝日岳方面との分岐
いったん下って50mほど登り返すと広々した三本槍岳の山頂に到着。ここまで2時間半ほど、気持ちの良い汗をかけた。残念ながら眺望は今一つだ。天気は明らかに下り坂で周囲の山々にはベールのように薄く霞がかかっている。
甲子山方面 流石山方面
次から次へと訪れるハイカーで賑わう山頂を辞して来た道を引き返す。やはり三連休、山頂を目指す人達の列は途切れることがない。川の流れを遡るかのようだ。
先ほどから山の静寂を乱す騒音が続いている。何事かと目を凝らすと朝日岳上空にヘリがホバリングしていた。人がロープで釣り上げられている。怪我人でも出たのだろうか。お気楽なハイキングコースであっても油断禁物ということかも。
茶臼岳、朝日岳
中の大倉尾根を俯瞰
赤のパッチが美しい
朝日岳から鬼面山にかけての中腹
中の大倉尾根縦走路
太陽が上がって紫外線の量が増えたせいか、随分と彩が鮮やかになってきたようだ。被写体は豊富。カメラの設定をいろいろ変えファインダーを覗きながら下山する。
紅葉真っ盛りのスキー場ゴンドラ近くの遊歩道
帰路は往路ではパスしたスキー場のゴンドラ山頂駅経由としてみた。大勢の観光客に交じって紅葉を愛でながら秋の山を散策。カメラ片手にぶらぶらと下り続け、最後は駒止の滝を鑑賞して那須の半日紅葉ハイキングを終えた。
紅葉に包まれる北湯
展望台より望む駒止の滝
紅葉のほかに実は収穫がもう一つ。冬場はスキー場のゴンドラからハイクアップすれば、お手軽にスキーを楽しめそうなスロープがいくつもあった。雪が待ち遠しい。
行動時間 5時間10分
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