両神山  埼玉県 1723m    百名山
 

  
 

20091121

 屋久島遠征を1週間後に控えて手頃な足慣らしに比較的短時間で往復できる両神山を登ることにした。午前2時半起床、3時に自宅を出発し、関越自動車道を花園ICへ。同ICから一般道へ降りて499号線を進む。八丁峠への分岐を間違わないよう地図で確認し、狭いが舗装された九十九折れの道を進む。この辺りで夜が白々と明けてきた。予報通りの好天である。残念なことに紅葉は完全に盛りを過ぎてしまったようで木々には僅かな葉しか残されていない。しばらく行くと八丁トンネル前の駐車場に到着。ここまで3時間の道程だった。

              真下に見える駐車場



 610分に歩き出すが、まずのっけから急登でいきなり鎖場が連続する。少し息がはずんできた頃、後ろを振り返ると駐車場がほぼ真下に見えた。この凄まじい急登も30分ほどで、勾配の緩んだ道を進むと坂本からのコースが合流する八丁峠に着いた。ここには南側の上落合橋からのルートも合流している。赤岩岳方面には踏み跡があるが「危険、立ち入り禁止」の標識が立っている。西岳に向けさらに歩を進めるが、すぐに鎖のオンパレードとなる。アスレチックコースとネットでどなたかが紹介していたが、まさに言い得て妙だ。四肢を総動員させられる。

            雪を頂いた浅間山                            妙義山方面


             険しい尾根筋                               鎖を頼りに進む





 駐車場の標高が
1200m辺りなので500m程度しか高度差が無いが、狭い稜線のアップダウンを繰り返しながら進むので結構消耗を強いられる。幸い天気は上々、振り返ると雪をまとった浅間山が一際立派に見えている。鎖場が連続しているが、敢えて鎖には頼らずに西岳、東岳と辿り、両神山の剣が峰には850分に立った。ここまで1名のハイカーと会ったのみで独り占めの頂である。山頂から360度の眺めが素晴らしい。南から南西方向には甲武信ヶ岳や金峰山などゆったりした秩父の山々が、北方向には怪異な岩峰がそそり立つ妙義山、雪を頂いた噴煙たなびく浅間山がよく見える。東方向には峰々が連なっているが、それとわかるのは特異なシルエットの武甲山のみ。西には八ヶ岳の広い裾野は見えているが、残念ながら山頂部分は雲に覆われている。


               頂上の祠                               頂上の表示は質素



              富士山                                   妙義山



                                      


 
20分ほど眺望を楽しんでから下山にかかった。下山と言ってもアップダウンの激しいコースなので今ひとつ下っている実感が無い。それにこの頃になって続々とハイカーが登ってくるため、鎖場上部で度々待たされることになった。結局往路とあまり変わらない2時間20分を要して駐車場に帰着した。本日の登山路は、山頂と八丁峠の間に大小長短さまざまな鎖が約30本設置されているアスレチックコースであり、距離は短いが変化があってそれなりに楽しめた。翌日、上腕の筋肉痛のおまけがあったが。帰りは八丁トンネルを抜けて秩父往還道から中央高速経由で帰宅した。3連休の初日とは言え早い時間帯であったことも幸いし、午後3時前には自宅に帰着、翌週の屋久島に向けて丁度よい足慣らしであった。

行動時間              5時間20
歩行時間
           4時間45
標準CT
              5時間30

 


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