日光白根山  2578m 群馬・栃木県    百名山  
 

202121年8月3日(火)

 
歳をとると時の移ろいが早く感じられるとはよく聞く話。歳を重ねる毎に主観的な時間感覚は、客観的な時間経過より早くなるというのは学術的にも証明されているらしい。時計を見ずに60秒間ブザーを押し続けなさいという実験を行うと、20台の若者は61秒とほぼ正確なのに対して60歳代では45秒、70歳代に至っては32秒という結果だったそうな。

 あっという間に時間が経ってしまう感覚を我が身になぞらえると、つい先ごろ行った(と感じている)山歩きはもう一ヶ月も前のことだったと気づいて愕然とする自分、、、なんて言い訳めいた前置きはさておき、暫くご無沙汰だった山歩き。梅雨中にカビの生えた道具の日光消毒がてら久しぶりに夏山を満喫してきた。

 下界は何処も35℃を越える猛暑なので出来るだけ標高の高い山を目指したいところ。しかし長らく未使用の錆び付いた足にアルプスは標高と同様、ハードルも高そうだ。ということで比較的近場、標高が高くて山歩きを始める切っ掛けとなった日光白根山へと向かうことにした。

 コース取りは、菅沼から白根山、前白根山、五色山、最後は金精山を経由して出発点に戻る周回ハイク。出来るだけ密を避けたいので早出しようと、午前5時きっかりに菅沼を後にした。どんよりした空模様はGPV予報で覚悟していたが、標高が上がるにつれ霧雨が降り出したのは想定外。しかしそれも一時で白根山山頂に着いて暫くすると嘘のように青空が広がり、夏山らしい景色を存分に堪能させてもらえた。それに山中出会ったのは数人だけと密とは無縁であったことも期待通り。

 今回の行動時間はちょうど7時間。暫く山から遠ざかっていた割には最後までスムーズに足が前に出て、息も上がることは無かった。しかし。以前と同じ消耗度で同じペースが維持できていると思ったら、それは大間違い。残念ながら同じ労力を費やしても歳と共に歩くスピードは着実に低下しているのだ。

 3年前には同じコースを5時間台で歩いた記録と比較すると、同じと感じる消耗度(運動量)でも歩行時間は20%余計にかかる。別の言い方をすると、以前と同量の汗をかいて山を歩こうとするなら歩行時間は2割マージンを見ないといけないということ。悔しいがこれが後期高齢者へのカウントダウンが始まった年寄りの現実、、、。


ガスガスの菅沼を出発



弥陀ヶ池の対岸は見通せない



山頂が近くなってもまだガス



山頂到着時jはガスに包まれていたが、、、



見る見るうちにガスは晴れて、、、



青空に雲海も



山頂を振り返る ここまで完全貸し切り状態



避難小屋へと向かう



ひとしきり登って前白根山の稜線へ



白根山と五色沼



久しぶりのご対面 そろそろ終盤だがまだ美しく咲いていてくれた



ここからうっかり湯本への下山路に入ってしまった。すぐに気が付き引き返したが要らぬロスタイム



これが正しいルート。これから向かう五色山



一瞬でワープ



そろそろ白根山ともお別れ



金精山山頂からの展望 戦場ヶ原と湯ノ湖



雲間には燧ケ岳



金精山から金精峠へは激下り ロープが連続する



男体山が見えてきた



菅沼に無事帰着



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