2330m 栃木県 | |
2019年8月17日(土) 台風一過、都会は今夏のピークともいえる猛烈な暑さ。山に涼を求めようとしたら、沢で水浴びをするか、標高の高い山を歩くかのどちらかしかない。このところ沢歩きが続いたので、今回は後者を選択。比較的近くて標高の高い奥日光へと向かった。目的地は、まだ足跡を残せていない温泉ヶ岳と根名草山。地味ながら、いずれも標高は2300mを越える山なので避暑には申し分ない。 ところで、強い紫外線を防ぐのに帽子は必需品。しかし、どうしても内部が蒸れたり、熱がこもったりして快適ではない。そこで最近テレビ番組で紹介されていたAirpeak(写真左)というキャップを買い求めてみた。 帽子に通気口を持たせて風通しを良くするというアイデア商品。従来の帽子と比較すると内部の温度を13度も下げられるのだとか。 結論から言うと、使ってみた結果は十分満足いくものだった。帽子の中を風が通り抜け、頭皮に優しい冷涼感。額から滴る汗で眼鏡を濡らしてしまうことも無かった。これからの私の山歩き、必携のアイテムになりそうだ。 閑話休題。いつものように深夜に自宅を後にし、午前5時前に金精峠トンネル手前の駐車スペースに車をとめた。ここは標高1850m。涼やかな空気が心地よい。
5時5分、金精峠に向かって歩き始める。いきなりの胸突き八丁。半ば倒壊した階段や梯子をロープに縋りながら登って行く。しかしこの急登は長くは続かない。25分ほどで金精峠に到着。ここから温泉ヶ岳へと向かう。
縦走路上の分岐点から笹原の中を登って行くが、露をたっぷり蓄えた笹原は沢を渡渉するのと変わらない。下半身はあっという間にびしょ濡れ、靴の中にも浸水し始めた。
6時20分、温泉ヶ岳の山頂に立った。群馬県方面の山並みが雲海上に浮かんでいる。根名草山方面へショートカットできないか、探ってみるが、あるかないかの薄い踏み跡があるのみ。下手に踏み込めば先日の藪漕ぎ地獄の二の舞を演じてしまう。ここは素直に来た道を引き返すこととした。 再び分岐に戻った後も濡れそぼった笹原が続き、半身浴状態が続く。笹原を抜けると、苔むした原生林となる。美しく手入れされた日本庭園の中を行くようだ。やがて念仏平避難小屋に到着。内部はきれいに整理整頓されており、いかにも快適そうな小屋だ。
さらにその先、日光の山々の眺めを楽しみながら一登りで根名草山の山頂に着いた。大休止の後は来た道を戻るだけ。地味な山でも歩く人はいるもので、数えてみると七人のハイカーとすれ違った。 10時15分、車に帰着。半日足らずのハイキングながら、都会の猛暑から逃れて気持ちの良いひと時を過ごすことが出来た。 行動時間 5時間10分 |