男体山  栃木県 2486m    百名山 

  

20091018

 このところ天気が安定しているので毎週末山にかよっている。今週も天気がよさそうだ。とは言え先週の白峰三山が結構ハードでその時の疲れが完全には抜けていない。というわけで歩行時間の短い山で、紅葉をのんびり楽しむことにした。昨年10月の日光白根山で素晴らしい紅葉に出会えたので、今回は同じ日光の男体山に足を向けることにした。山岳信仰の霊場なので、二荒山神社中宮にある登拝門から登っていくのが本来の表ルート。信仰心のかけらもない不信心な私は行程の短い裏ルートの志津峠からとする。朝3時に自宅を出て東北自動車道、日光宇都宮道路と経由し戦場ヶ原から山道に入る。車一台分の幅しかないが舗装された道を登り続け、終点の志津に着いたのは午前6時過ぎ。身支度を整え615分に車をあとにした。避難小屋を通り過ぎたところから急に傾斜がきつくなる。深く掘られてU字溝状になった登山道を木の根につかまりながら高度を上げていく。途中3組ほど先行者に追いつき道を譲ってもらう。ちょっとオーバーペースかも知れないが、標高差が500m程度しかないのでへばることもないだろうと、同じペースで進むことにした。






 
やがて樹林がきれて赤土のむき出しになった尾根筋に出ると強い風とともに景観が広がってくる。残念ながら朝もやに霞んで、山の形はすっきりとは見えない。振り返ると近いはずの大真名子山、女峯山も霞んでいる。さらに登り続けると出発から1時間40分で大剣の刺さった頂上に立った。ここには1等三角点が設置されている。先日登った北岳は日本第二の高峰であるのも関らず3等三角点だったのはなぜだろう。納得がいかないので帰宅後ネットで調べると三角点の等級は測量の大枠を決める一等三角形と、これを基準にしてさらに細分化した三角形のどこに属しているかということで山自体の等級を示すものではないとのこと。なるほどそういうことか。広い頂上の反対側には二荒山神社奥院と銅像が建っている。眼下には中禅寺湖が展望できるが残念ながら薄いベールをかぶったようで鮮明ではない。大剣の近くに鐘が下がっていたので思わず木槌で叩いてみた。ちょっと品の無い軽い音がした。後で気づいたが、この鐘は良縁を願う人が対象らしいので賞味期限を過ぎた私には何のご利益もない話だった。






 
15分ほど滞在し下山にかかる。この頃になってようやく霞が晴れてきた。麓を紅葉に染めた山々がようやく姿を現してくれた。女峯山は男体山と夫婦関係にあって、その子供が大真名子山や太郎山ということらしい。ここから展望する白根山はごつごつとした荒々しい風貌をしている。下るにつれて登るときには気がつかなかったが、素晴らしい紅葉も目の前に広がってきた。この時間になると登山者が続々と登ってきて何回となく道を譲って待たされるはめになった。車には1時間15分を要して925分に帰着した。渋滞を避けるためすぐに車を出す。途中の紅葉がともかく見事で息を呑むほど美しい。途中三脚に大型一眼レフを乗せて写真をとっている人もいた。中禅寺湖やいろは坂の周辺の紅葉もすっかり霧の晴れた青空に映えて素晴らしい。早い時間なので高速の渋滞に巻き込まれることもなく午後1時には帰宅することができた。山自体は平凡であったが、期待以上の紅葉を楽しむことができたので大満足の山行だった。



行動時間     3時間10分
歩行時間     2時間45分

 

  

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 山歩き

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