鍋倉山BC               
 


2014年3月31日(月)


 気がつけば今年も1/4が過ぎようとしている。この時期、まだまだ歩きたい雪山、滑りたいコースは沢山あったのだが、止せばいいのに成り行きから引き受けた仕事のお陰で、山に足を向ける時間も気持ちの余裕も無くなってしまった。

 
3月も最終日になって、ようやく山歩き解禁にこぎつけたものの、西高東低の気圧配置で山の天気は今一つ。天候は回復基調にはあるといは言え、強風吹き曝しの山は避けたいと選んだ行き先は、標高が低く深いブナ林の懐でぬくぬくと安心していられる鍋倉山だ。

 午前
730分に温井集落の最終除雪地点、いつもの駐車スペースに車をとめる。シーズン終盤、かつ平日のせいか、こんな時間でも私が一番乗り。山を見上げれば上部は深いガスに包まれている。予報によれば、そろそろ回復してきてもおかしくないのだが、やはりちょっと早すぎたかも知れない。


        駐車スペースにあるのは私の車だけ                     山頂方面は厚い雲の中 


 身支度を終えて
8時きっかりに出発。前日の雨のせいか、比較的締まって歩きやすい雪原をシール登行する。今回で4度目の鍋倉山訪問。様々なルートを試してみればいいのにと我ながら思うも、馬鹿の一つ覚えで首都大学小屋から南東尾根に取り付いた。


             林道をハイクアップ                          三角屋根の首都大学小屋


 それまでの雪原歩きが嘘のような急坂をジグザグに登る。標高を上げるにつれて、ゴーゴーと強風が木々を揺さぶる轟音が聞こえるようになってきた。


                急坂を登る                        ツリーホールがだいぶ大きくなっている


 尾根に登り上げた後は穏やかな斜度の上り坂が続く。お馴染みの霧氷に覆われた幻想的な木々に囲まれるようになると、雪面が固く氷化してきた。風も冷たいので、ウインドブレーカを着込んで黙々とハイクアップを続ける。


お馴染みの樹氷の風景


 山頂近くなるとガスが濃く立ち込め、そのうち完全にホワイトアウト。雪面もガリガリでとてもスキーになりそうにない。丁度
2時間で山頂到着。幸い先程まで吹き荒れていた強風は収まってくれた。


             山頂近くなると、、、                           すっかりホワイトアウトに


 滑りをエンジョイするためには、視界が回復し雪が緩むのを待つべきなのだろうが、生来のせっかちな性分、景色も楽しめない山頂にじっと待機するなどという真似は到底できない。さっさと下山することに。

 シールオフして滑り出そうとすると後続の方がやってきた。挨拶を交わして滑り出すとまるで洗濯板の上を滑るよう。それでも何とか板を回すことは出来るので、ガリガリと盛大に騒音を撒き散らしながら滑り降りる。

 幸い少し標高を落とすと快適なザラメに変化、視界も良くなってやっとスキーが楽しくなってきた。温井の集落を眼下に見下ろしながらどんどん滑り降りる。ほとんど休むこともなく、ものの
15分で首都圏大学小屋まで下ってきてしまった。


           降りるに連れ、、、                             天候はどんどん回復し、、、



ハンドルを握る頃にはスッキリと晴れた


 その後はフラットな雪原を手漕ぎを交えながらダラダラと滑り降りて
1045分に車に帰還。過去最短、2時間45分の超お手軽BCであった。駐車スペースには車が数台あった。この人達とは気がつかぬまま、どこかですれ違ってしまったらしい。振り返ると青空が広がり、山頂付近のガスも取れつつある。よくあるパターンをまたしても繰り返してしまったようだ。

行動時間 2時間45



  
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