前武尊山BC   2014m 群馬県            
 


2023年2月1日(火)

 
遅ればせながら、2月に入ってからのシーズンイン。色々と事情があり、このところ山に足を向けることが叶わなかった。その理由の一つが、昨春発症した突発性難聴の後遺症の眩暈。ハイキング程度であれば、不自由なくこなせるところまで回復はしていたが、平衡感覚が求められるスキーは話が別。しかし、発症から10ヶ月を経過。そろそろ解禁しても大丈夫だろうと、土地勘のある山、かつ軽めのメニューということで、リフトで標高を稼げる前武尊山でお試しBCをすることにした。

 本番前の足慣らし兼体調チェックということで、まずはゲレンデトップから一本。これでコケるようであれば、山スキーなど論外ということになる。恐る恐る滑り出すと、バランスを崩すようなこともなく、これならいけそうとの感触を得た。

 再びゲレンデトップに戻り、シールオンしてハイクアップスタート。前日のトレースが深く刻まれているので、今日は楽ちんハイクだ、、、と思ったのは最初だけ。長いブランクのせいか、それとも歳のせいか、息も絶え絶えで登ること1時間、肩で息をしながら1年ぶりの前武尊の頂きに立った。

 早速シールオフし、お気に入りのゲレンデ、荒砥沢へドロップイン。標高差で250mほど、やや重のパウダーながら無垢のスロープに好きなようにシュプールを刻む楽しみを久々に味わった。

 お楽しみの後は辛い登り返し。前回はファットの板が沈んで苦労したので、今回はPon2oonを履いてきたが、ファットほど沈まない代わり、重さが実に堪える。例によってフォールラインがきつくて自らのシュプールは、トラックバックには使えない。足首から脛ラッセルを強いられ、ともかくきついの一言。結局山頂に戻るまで2時間近くかかってしまった。

 帰宅後調べると心拍数は、概ね150前後、最大180にも達していた。本人が感じる運動強度の「きつさ」を客観的に評価する指標に「Borgスケール」というのがある。この指標によれば、60歳代が「かなりきつい」と感じる心拍数は135。どおりで滅茶苦茶きつかった訳だ。しかし、考えてみれば、いくらエンジンを高速回転させても、年を追うごとに排気量が小さくなっている以上、馬力が出ないのは道理。亀の歩みになっても仕方ないということだ。

 誰もいない山頂でしばらくまったりしたら、第二ラウンドの十二沢滑降。例年、昼過ぎには雪質が悪化するところだが、幸いパウダーが温存されており、ここでも快適に滑降することができた。かくして出遅れた雪山デビューは無事終了。後期高齢者の仲間入り目前ながら、少なくとも今シーズンは雪山を続けられそうという感触が得られたのは、大きな収穫だった。



行動時間 4時間30分



前日のトレースがばっちり



有難くトレースを使わせてもらうが、心臓バクバク



美味しそうなスロープ



オグナ像は思ったほど埋もれていなかった



ジャンプ台も健在



荒砥沢滑走開始



マイシュプール 陽が陰ってよく見えないのが残念



ぜいぜいと息遣いも荒くラッセルに励む



辛い登り返し この景色が慰め



やっとのことで山頂へ



今度は十二沢へドロップイン



今回役立ったグッズ 電熱インナー手袋でほっかほか/シールのグルー補強材で粘着力飛躍的にアップ



  
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