黒姫山BC               二百名山
 


201335日(火)

 山スキーを始めてからずっと登りたい山リスト上位にあった黒姫山。何度か計画したものの、何故かいつも空振り。ぐずぐずしていると今シーズンが終わってしまう。しばらく好天気が続くとの予報に背中を押されて今度こそと自宅を後にした。

 黒姫山へのアプローチは大別して二通り。西側の大橋林道か、東側のスキー場経由のどちらかだ。今回は初めての山でもあるので定番コースの前者とすることにした。

 起点となる黒姫スノーパークに午前
7時半に到着。平日のせいか、センターハウス前のメイン駐車場はガラガラ。820分ごろ、少し早目に運転を開始した第一クアッドに乗って標高1000mに移動する。ここから乗り継ぐはずの第二ペアリフトの運転は9時からということ。せっかちな性分というか、待たされるのが嫌なので、準備運動がてらゲレンデをハイクアップすることにした。


        第二ペアリフトを横目にハイクアップ                        下界は晴れている  


 いきなりの急斜面、それもカチカチにクラストしている。
30分ほどかけて、リフトがちょうど運転を始めた頃にゲレンデトップに着いた。上の方には、いかにも気持ちの良さそうなスロープが広がっている。廃止されたゲレンデらしいがもったいない話だ。

 そこを大学生らしい数人のパーティが滑り降りてきた。山中二泊して佐渡山から縦走してきたそうな。広々したゲレンデ跡に思い思いの軌跡を描きながらも、重い雪にスキーを取られてこける若者もいた。そんな若者を尻目にハイクアップを続ける。


                 旧ゲレンデ                          ゲレンデ脇の林の中を抜けて行く


 ゲレンデ跡には週末のトレースが残っていたので有り難く拝借。ブナ林のなかをジグザグに登行して行く。最後はゲレンデを横切って旧リフト降り場へ。気温が少し高めなのか、ここまでで汗をびっしょりかいてしまった。アウターを脱いでザックにくくりつける。空を見上げると天気は今ひとつ冴えない。小雪が舞っているし時折薄日が射すものの、上部はすっかりガスっている。


            旧ゲレンデトップに到着                     外輪山方面にはガスがかかっている


 旧ゲレンデトップを過ぎると、最初は緩やかな上り坂が次第に急になってきた。週末に多くのスキーヤーに踏み固められたのであろうトレースがカチカチに凍りついている。その上に薄く雪が積もっているので始末に悪い。最もシールが効かないパターンだ。ともかく滑りまくるので一苦労。それでも律儀にトレースに従って行くと、左へ巻くように道がついていて効率よくドロップポイントへと出ることができた。


           ブナからコメヅカに植生が変化                        しっかりしたトレース


 幸いガスは東側だけに滞留して外輪山の反対側は嘘のようにクリアだった。青空の下、正面には御巣鷹山、右手には迫力満点の妙高山がそそり立っている。


ドロップポイント、山頂はこの先


 黒姫山の最高点を踏むことなく、ここからドロップしてしまう人が多いようだが、山頂に拘る私としてはそれでは気がすまない。ドロップポイントを通過して更に先へと進む。

 行く手の稜線には雪庇が続き、風の造形によるものか、結構なアップダウンがありそうだ。右手の林のなかは藪がうるさいものの、雪が締まっているのでこちらを歩くことにする。

 
1230分、待望の山頂に到着。幸いガスも晴れてきた。360度の絶景だ。眼前に迫る高妻山、乙妻山、妙高山から続く頚城の峰々、火打山、焼山の真白き頂き。戸隠スキー場の先には、昨年末苦労させられた飯綱山が一望できた。


高妻山、乙妻山、手前は佐渡山



御巣鷹山(小黒姫)、山頂からのシュプールがいくつか見える



外輪山を振り返る、背後は妙高山


 心ゆくまで眺めを楽しんで、おもむろに
Uターン。途中、表登山道辺りからドロップするつもりが、気がつかずに通り過ぎてしまったようだ。結局最初のドロップ地点まで戻ってきてしまった。

 ここで簡単に栄養補給をして、後は下山するだけ。シールを剥がし、ヘルメットをかぶって準備万端。それではお楽しみの滑降スタート、、、のはずがいきなり転倒。


              ドロップポイント                        見た目はとても滑りやすそうなのだが、、、



              意外に斜度がある                           日陰は重いパウダー


 降雪直後の日曜日は最高のコンディションだったらしいが、この二日の間にすっかり鮮度がおちてしまったらしい。雪面の表面がサンクラストした、いわゆるモナカ雪でスキーが思い通りに回らない。ガリガリのアイスバーンもあったり、モナカだったり、思い切って飛び込んでみるが、ターンが続かずコケまくり。それでも所々に現れる日陰の斜面で重雪ながらパウダーを楽しむことができたので良しとしよう。

 眼下の
1396mピークを目指して滑り降りてから、トラバース気味に左へ進路をとる。スキー場が近くなる高度まで降りると、私の足前ではどうにも太刀打ちできない雪質へとさらに悪化。斜滑降を繰り返しながら、だましだましスキー場へと降り立った。


             藪の密度が濃くなり、、、                         そこを抜けるとスキー場


 標高差
1200mを滑ってもう腹いっぱいだったが、未使用のリフト券が一枚あったのでゲレンデを一滑りして本日の閉めとした。


行動時間 6時間

  
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