金峰山  2599m 長野・山梨県    百名山  
 

2022年9月6日(火)

 暑い盛りとコロナの感染拡大も峠を越え、久しぶりに山へ向かう気になった。しかし、せっかくやる気の虫が目を覚ましたのに台風が接近中でタイミングは最悪。

 それでも諦めずにヤマテンやその他の気象情報を調べてみると、奥秩父の金峰山であれば何とか晴れ間が期待できそうだ。さらに万一荒れてもエスケープできるように、マイナーながら金峰山への最短ルートかつ山頂近くまで樹林帯が続くアコウ平から登ることにした。

 しかし、その結果は、最悪に備えてのシナリオ通りの展開というか、痛恨の大外れ。アコウ平に着くと周囲は厚いガスに包まれている。雲を突き抜ければ雲海という期待も虚しく、山頂に近づくほどに視界は低下。風も凄まじくなり、稜線では立っているのもやっとで身の危険を感じるほど。しかも雨交じりなので瞬時にして全身びしょ濡れ。とてもピークハントどころではない。尻尾を巻いて、さっさと下山することにした。

 ところが、濃いガスに邪魔されて下降点がわからない。登ってきた際に踏み跡を見失い藪漕ぎする羽目になったのでなおさらだ。GPSのトラックバックルートを頻繁にチェックしながら、ハイマツと石楠花のジャングルをかきわけ右往左往すること暫し、やっとのことで薄い踏み跡に復帰できてやれやれ。当然と言えば当然だが、この日出会った登山者は皆無。こんな日に山を歩こうとした阿保は私だけだったということだ。

 かくして復帰第一線は散々の結果となった。それでも苔むした日本庭園を散策できたし、いつもピーカンの山しか歩かない私にとって、厳しい気象環境にもまれて経験値を上げておくのも悪くないなと思う一日だった。たまにはで結構だけど。。。 


行動時間 6時間50分




ここから破線ルート。6年前に一度登っている



のっけから150m下降。帰りが辛そう



最下降点では沢の渡渉。前回は飛び石で渡れたが今回は水量多く無理。



なので裸足で。水量は膝下程度。ちぎれるかと思う程水は冷たかった。山はもう秋だ



御室小屋跡 このルートは古の表参道、かつては賑わったのかも



ネズコとはヒノキ科の常緑高木のこと。鬼滅の刃とは関係ないです



逆層スラブの一枚岩。濡れている時は通過困難かも



岩峰登場。金峰山らしくなってきた



ガスが次第に濃くなってきた



どこまでも日本庭園



稜線近くになると踏み跡が怪しくなってきた



この日の到達点、五丈岩の基部。風雨が凄まじく、この後暫く写真撮る余裕なし。



逆層スラブを上から。結構な高度感



下山したら陽が照ってきた。よくある話



苔むした遊歩道。これだけでも来た甲斐があった



水量は減っていない。帰路は登山靴のままじゃぶじゃぶ。



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