2021年4月19日(月)
奥秩父の主峰、標高2595mの金峰山。私は「きんぷさん」と呼んでいるが、「きんぽうさん」と言う人もいる。試みにググってみると、前者は山梨県、後者は長野県での呼称らしい。さらに山梨県では「きんぷうさん」と呼ぶ人もいるとか。そんな金峰山、比較的自宅から近いにも関わらず、過去2回しか登っていない。
初回は百名山のピークハントで定番の瑞牆山荘から、二回目はアコウ平からの破線ルート。そんな記録を読み返しているうちに12年ぶりに懐かしの定番コースを再訪してみる気になった。
早朝5時15分にスタートし、大日小屋を過ぎた辺りで追い抜いた単独以外誰とも顔を合わすことなく山頂へ一番乗り。帰路は引きも切らず登ってくる老若男女とすれ違う盛況ぶり。瑞牆山荘は、流石に瑞牆山と金峰山の百名山二座を抱える登山の起点、スタートした早朝5時15分時点では数台しかなかった大駐車場は、下山時には車で埋め尽くされていた。
GPV気象予報をチェックすると前日、この山域にも降雪があったようだ。大日岩を過ぎた標高2200m辺りから登山道は至る所で凍結。登山道はまるでスケートリンク状態だった。登りは横着して持参したチェーンスパイクを使わずに何とか登り切ったが、帰途はこの道具無しには百回は尻餅をついただろう。
天気は予報通りの晴天、風も穏やかと登山日和だった。残念ながら春霞のベールで富士山は望めず、八ヶ岳や南アルプスの眺望も今一つ。その代わり稜線では木々の枝にアイスキャンディーのように成長した樹氷が目を楽しませてくれた。秩父名物の氷柱は厳冬期限定だが、4月も半ばを過ぎてこうした自然の織り成す氷の芸術にお目にかかれるとは思わなかった。これだから歩く度に新たな感動を与えてくれる山歩きは止められない。
行動時間 7時間25分
朝一は閑散とした大駐車場
ひと気の無い富士見平
大日小屋への登り
足跡をつけるのが憚られる高さ10㎝はあろうかという霜柱
大日岩
スケートリンクというか氷の川と化した登山道
稜線までずっとこんな調子
稜線に出るとこの景色がお出迎え
新雪の感触を楽しむ
五丈岩が近くなってきた
季節外れのリトルモンスター
新雪はサラサラに見えて実はカチカチ
五丈岩直下
氷の回廊
五丈岩登攀はもちろんパス
厳冬期なみのエビの尻尾
国師ヶ岳 左手の方は甲武信ヶ岳だろうか
下山する頃には少し透明度が増してきた
千代の吹上
瑞牆岳の絶景 富士見平への下りから
駐車場帰着 平日でもこの盛況ぶり
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