2018年6月4日(月)
船形山を終えた後は、再び国道13号線を北上し、新庄駅に近いビジネスホテルに宿泊した。翌日はレストランに一番乗りで朝食を済ませ、速攻でハンドルを握る。神室山の有屋口登山口までは30分もかからない。様子が分からないので林道の終点までは行かず、手前の広い駐車場に車をとめた。先着の車を数えると少なくとも4人が入山しているようだ。
ここからスタート この奥の林道終点にも数台はとめられるスペースがあった
7時35分に出発。この辺りは標高400mと前日のスタート地点より600mも低い。そのせいだろうか、シダ類の下草が繁茂する熱帯のような植生と凄まじく喧しい虫の鳴き声には圧倒される。二連にしたにも関わらず熊鈴の音は完全にかき消され全く役に立たない。
沢の右岸を登って行く
下草が登山道を覆っている
植物の逞しい生命力を感じさせる光景
葉を広げるシダ類
金山川の右岸をゆっくり高度を上げながら進んで行く。途中で休憩中の単独ハイカーに追いついた。テント泊か避難小屋泊まりらしく結構な大荷物を持て余している様子。
沢が左右に分岐する二俣から尾根歩きとなる。かなりの急斜面だが、登山道は余裕のある勾配でジグザグに付けられているので歩き易い。
標高が上がると樹間から鳥海山が望めるようになった。昨日の船形山よりも一段と接近したので雪渓の様子まで観察できる。門内岳で板納めをしたばかりというのに、まだまだスキーが楽しめそうな雪山を見るとつい決心が揺らいでしまいそうだ。
稜線が近づいてきた
山頂が見えた 右下には避難小屋も見える
やがて左手には前神室山からの稜線、さらに右手には山頂直下の避難小屋が視界に入ってきた。2時間半でパノラマコースと合流。ここからは雄大な景色を楽しみながら30分ほどの尾根歩き。途中下山途中のハイカー二人と行き合った。
パノラマコースに合流
ここからは楽しい稜線歩き
同上
10時35分に二百名山67座目の頂に立った。昨日の船形山よりも200mも標高が低いにも関わらず、山肌が雪渓に縁どられ、アルプス的風格さえ感じられる。みちのく小アルプスと呼ばれる所以が納得できる気がした。
小又山だろうか 南アルプスと錯覚しそう
これもアルプスにありそうな風景
避難小屋はパス
雪がたっぷり残る鳥海山
景色を堪能したところで回れ右。山頂を辞して下山にかかる。有屋口コースの分岐迄、登山道脇にはお花畑が点在しているので写真を撮りながらの稜線漫歩だ。
分岐点からはひたすら我慢の単調な下り。うっかり最後の一本となるペットボトルを谷底に落としてしまったため、水分補給が出来ず、二俣までが余計に長く感じられた。途中で山菜取りのお年寄りに出会った。これで車と入山者の数がめでたく一致したことになる。
午後1時10分に駐車場に無事帰着。着替えを済ませた後は早速ハンドルを握り、500Kmの長い家路についたのだった。
行動時間 5時間35分
道中出会ったお花
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