神楽ヶ峰BC             


2014
128日(月)


 今シーズンの初滑りは毎年恒例の神楽ヶ峰。先週後半の寒波によってまとまった雪が降ったので、少しは藪も埋まったことだろう。午前8時に運転を開始する始発のロープウェイに乗ってゲレンデへ。みつまた第一高速リフト、ゴンドラへと乗り継いで、高みから周囲の積雪状況を観察する。

 スキー場の
HPによれば150cmの積雪とあるが、中尾根は白地にもやもやと薄茶が混じっているし、眼下の沢には水が流れている。やはり藪はまだ十分に埋まり切っていない。沢筋にも降りない方が良さそうだ。

 ゴンドラを降りたら早速第一高速リフトで最上部へと上がる。足慣らしを一本滑ってみるが、どうもブーツがしっくりこない。迂闊なことに特製インソールを入れ忘れていた。ギクシャクとした初滑りを終えて再びリフトで終点まで上がる。バーナーの脇を抜けたところで、半年ぶりにシールを貼った。


             ハイクアップ開始                          中尾根にはまだブッシュが沢山


 午前
9時にハイクアップ開始。樹林帯の中にはトレースが一本付いていたので有難く拝借する。少しでもトレースを外すと膝ラッセルになってしまう。新雪なのに水分をたっぷり含んだいかにも上越らしい重い雪質だ。歩きだしてすぐにテント一張りを発見。40分ほど歩いたところでテントの主に追いついた。私よりかなり年配だが、大柄でがっちりした体躯の方だ。


           先行者に追いついた                                深いわだち


 ラッセルのお礼を述べて今度は私が先頭に立った。斜度はそれほどでなくとも、重雪の膝下ラッセルは息が切れる。第五リフトの終点が望めるようになったところで再び先頭を交代。出来あがったトレースを辿るのは何と楽なことか。

 リフト降り場に
1時間30分かけて到着。テントの方は2時間がかりだったとのことだ。汗を拭いていると、我々のトレースを追ってもう一名が登ってきた。何と彼は私のリフト券を拾ってくれていた。着替えの際に落としてしまったらしい。ひたすら感謝しまくり。

 小休止した後は再び私が先行する。雪は一段と深くなり、吹き溜まりでは腰まで嵌り込むことも。ストックもズブズブと糠に釘状態で役に立たない。枝にしがみついて身体を引っ張り上げる等、寒いのに大汗をかいてしまった。


雪面にあるのは動物の足跡だけ



これを眺められただけで十分


 そんな調子でずっと苦闘の単独ラッセルを続けた。
1930mを越えた辺りで時計を見るとタイムリミットとしていた11時半近い。ニセ神楽まで後僅かで残念だが、今日はここまで。シールを外して滑降の準備をしていると先ほどの方が追いついてきた。彼は山頂まで行くとのことなのでここで別れを告げる。

 支度を終えて、いざ滑り出そうとするが、いかんせん深く重い雪に重力が機能しない。結局自分が切り開いたトレースの上をのろのろと滑って降りることになってしまった。

 斜度のあるオープンバーンではやっとスキーらしくなったが、地雷を踏んだ拍子にビンディングが外れて前方宙返り。要は降ったばかりの雪は深いようでも、トータルの積雪量は不十分ということだ。隠れた岩や切り株を気にすると益々腰が引けて、我ながら情けない滑り。


楽しめたのはリフト降り場直下だけ


 第一高速リフト降り場が近くなると、若干の登り返しがある。つぼ足で頑張ってみたが太股まで埋まって埒があかず、僅かな距離なのに再びシールを貼る羽目になってしまった。

 リフト最上部からは休まずに滑り降りて、午前券のタイムリミットぎりぎりでロープウェイに文字通り滑りこんだ。スキー自体は冴えなかったが、雪山の厳しさの洗礼を受けて気を引き締めることにもなったし、まずまずの今シーズンの滑り出しだった。


行動時間  
3時間35




 
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