神楽ヶ峰BC               
 


2014年1月29日(水)


 冬の神楽ヶ峰には過去三回訪れているが、正確に言うと神楽ヶ峰の「頂き」には立っていない。初回はニセ神楽まで、二回目、三回目は中尾根方面に向かってしまったからだ。それがずっと気になっていたが、四回目にしてようやく宿題をクリアすることができた。

 午前
7時にかぐらみつまたスキー場に到着。車中泊と思しきミニバンの屋根には昨夜の雪がこんもりと積もっている。降雪直後のタイミングを見計らって来た甲斐があったと言うものだ。おそらくこの雪で山のトレースやシュプールはすっかりリセットされているだろう。

 始発のロープウェイから第一高速リフトと乗り継ぎ、ゴンドラへの連絡路に向かうと、何と閉鎖中の立札が通せんぼ。ゴンドラの点検作業が手間取っているらしい。開通を待っている間に何本かゲレンデで足慣らし出来たので時間の無駄にはならなかった。

 ようやく運転を開始したゴンドラに乗って山頂駅に着くと、薄日は差しているものの、山はまだすっぽりと雲に覆われている。事前に
GPV気象予報をチェックしていたのでこれは想定内。晴れてくるのは時間の問題だ。ここでもゲレンデで遊んで時間をつぶす。

 ガスが少し薄くなってきた頃合に第
5ロマンスリフトでゲレンデ最上部へと移動する。リフト降り場では、一般スキーヤーやボーダーに混じり、山スキーヤー数名がシールを貼るなどしてハイクアップの準備をしていた。早速私もその仲間入り。


            第5ロマンスリフト終点                           バナーをくぐって出発


 今日はラッセル不要のお気楽登山と脳天気に構えていたら、彼らは申し合わせたように皆中尾根方面へと向かってしまった。残念、またまた単独ラッセルだ。幸いせいぜい足首程度のラッセルなので大したことはない。美しくリセットされた白無垢の斜面をニセ神楽目指して真っ直ぐ登って行く。


               ガスが晴れてきた                             滑降予定の尾根



           平標山方面は雲海の下                          せっせとラッセルに精を出す



神楽ヶ峰目指してまっしぐら


 稜線には少し雪庇が出ているので、吹き溜まりが波打ち歩きにくい稜線上をシールのまま進む。途中一箇所だけ垂直の雪壁になっていたので、ツボ足で乗り越えた。


           広い雪原に出ると、、、                            山頂は指呼の距離



鳥甲山?



      オーバーハング気味の吹き溜りを越える                      山頂まであと少し


 歩き始めから小1時間で、今度こそ正真正銘の神楽ヶ峰山頂に立った。ガスで全体像は見えないものの、真正面に聳える苗場山がど迫力だ。振り返ると私のトレースを辿って登るスキーヤーが三人。彼らはニセ神楽からトラバースしてさっさと私の予定コースと同じ、田代スキー場方面に下ってしまった。ファーストトラックを賞味できずちょっと残念。


大迫力の苗場山


 山頂から少し戻った辺りから私もドロップ、彼らの後を追う。この日は気温上昇が伝えられていたにも関わらず、標高が高いせいか、雪質は軽くまさに「粉」。スキーが上達したかのようないつもの錯覚に酔いつつ、疎林を縫って尾根伝いに滑り降りた。


               滑降開始                                  雪質は最高



          電波反射板のすぐ下のスロープで、、、                  大いにパウダーを楽しんだ


 途中若干の登り返しを経て電波反射板の下に立った。ここからのスロープが雪質といい斜度といい、最高のご馳走だった。お楽しみはあっという間。最後は沢の右岸をトラバースするようにして田代スキー場へと合流した。ここまで僅か
1時間半。物足りない気持ちもあるが、錯覚に酔い、雪質に頼ってばかりでは早晩行き詰まる。本当の実力をつけるため地道に練習をせねばと、残る時間はゲレンデでせっせとスキーの基礎練習に励んだのでした。


行動時間 1時間30分


ご参考

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