武尊山BC               
 


2022年2月12日(土)

 上州の武尊山には、百名山ハントを始めたばかりの頃初めて登った。その時の記録を読み返すと、武尊神社から北西尾根経由登頂し、剣ヶ峰山へと周回し下山している。梅雨期で、山は終始ガスに包まれ視界はゼロ。登山道の酷い泥濘と、そこかしこで足をすくおうと待ち構えている木の根っこに悪態をついた記憶しかない。

 そんな武尊山、群馬のKさんから、しかもこの因縁の北西尾根のBCのお誘い。悪印象払拭にちょうど良い機会と、二つ返事で同行させてもらうことになった。

 宝台樹の登山口から、くだんの北西尾根に登り上げると、上越や尾瀬周辺の白銀の峰々のオンパレード。こうしたスペクタクルを眺めながら最高のスノーハイクが楽しめた。しかし、このコース、登山口から山頂まで、無雪期でも5時間近いコースタイム。7時間近い長丁場を、ラッセル交えながらのハイクアップは正直楽ではなかった。しかも度重なるシールトラブルに泣かされ、Kさんには散々迷惑をかける始末。

 ヘロヘロになりながらも何とかDNFせずに山頂に到着。ここまで誰一人出会うことが無かったのが嘘のように山頂は登山者で溢れていた。風の冷たい山頂は早々に辞してようやくお楽しみタイム。山頂直下の急斜面では真新しいデブリが出ていたので特に慎重に安全地帯を選んで通過。尾根の平坦部からメローな手小屋沢の源頭部へと滑り込んだ。標高差500mのパウダーランは登りの辛さを差し引いてもお釣りがくるほど、文句なしに素晴らしかった。

 名倉ノオキへの登り返しでまた一汗かかされ、愈々最終滑降。名倉沢沿いに登山口へと向かうが、この時には私の可哀そうな太腿は完全に燃焼し尽くして燃えカス状態。長い道のりを休み休み滑降し車に無事帰着。太腿のみならず久しぶりに完全燃焼した一日だった。Kさん、お誘い深謝です。おそらく2度目は無いでしょうが。。。


行動時間 9時間35分


後記  今回使用したシールは下ろしたてのBlack Diamond Glidelite Mixという製品。これまでに生じた不具合は二つ。一つはテールフックが外れやすいこと、もう一つはグルーの粘着性が弱いこと。今回も板との隙間に雪が侵入し何度も剥がれてしまった。 別の板でUltraLite Mix STSも使っているが、同じ製造元、同じシリーズの製品なのに両者のグルーの性能が全く違う。後者は力を入れないと剥がせないほどしっかりした粘着性があり、トラブルが生じたことは一度も無い。一方前者は手で触れてみてもベタつきは弱く、シールオフするときもスルスルと勝手に剥がれ落ちてしまう程、こと粘着性に関しては頼りない。いずれにしても折角雪の豊富な今シーズン、このまま放ってはおけない。調べてみるとゴールドラベル接着剤という補修材があるようなので、これでリペアを試みるつもり。



ラッセルに励むKさん



私も参戦



尾根筋直下の急斜面でのきついラッセル



尾根筋までもう一息



尾瀬の山々や平ヶ岳が指呼の距離



谷川岳も



剣ヶ峰を望む



前日と思しき宝台樹尾根からのトレースあり



名倉ノオキから激下り



ここは絶好の谷川岳展望台



沖武尊と剣ヶ峰が一望



下降点へ滑り込む



下降点へ左手から回り込む デブリが出ているので一人づつ



1984ピークへと左手の尾根を進む



山頂はまだ彼方 遠いなぁと溜息をつく私



この尾根は結構アップダウンあり その分景色は文句なし



もうひと頑張り 待ち構えているのは最後の急斜面



尾瀬の山一望



武尊山直下まで来た 愈々最後の登り



ガリガリに痩せたモンスター



太ったのもいる



山頂まであと10m



武尊山頂にゴール



山頂は別世界 大勢の登山者で賑わっていた



この展望に別れを告げて、、、



滑降開始



Kさん





尾根から沢のパウダーゾーンへGo



斜度良し、雪質良しの、、、



貸し切りゲレンデを、、、



思い切り楽しむ私



メローな斜面が続くが、、、



急斜面の結合は弱い



登り返し地点が近づいてきた 30分登り返して、、、



最後はボブスレーで終了


Activity 9hrs35min
Gear   Pon2oon159cm、ScarpaF1、BD Gridelite mix Climbing skin


  
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