武尊岳  群馬県 2158m   百名山
   


  
 200967

 例によって自宅を3時前に出発する。関越道への入り口を間違えて少々時間をロスするが、回り道をしながらも何とか高速に乗ることができた。水上ICまでは2時間ほど、その後一般道に降りて人通りのない山間の道を藤原湖方面へと進む。いつものようにコンビニに寄って朝と昼の食料を調達しようとするが、鉄道線路沿いの裏通りには一軒も見当たらない。半日の遠足なのでメシはまぁいいかと諦め、自動販売機で飲み物だけは確保した。登山口のある武尊神社への分岐は分かり辛く、一旦は行過ぎてしまう。近くの農家の方に聞いて軌道修正し、武尊神社手前の駐車場へは何とか5時過ぎに到着できた。さっそく身支度をして歩き始めたが、気になるのは天気。関越道から眺めた平野部は、よく晴れていたのに山は厚い雲に覆われている。群馬県は晴れとの天気予報は山岳地帯には通用しないのだろうか。林道をゆっくり歩き、剣ヶ峰山分岐にはコースタイム通り40分をかけて着いた。


幻想的でしょ?

 ここからは避難小屋を経由する武尊山への直登ルートを選んだ。ブナの新緑が事の他素晴らしい樹林帯のなかを徐々に高度を上げていく。しかし足元は雪解けと前日の雨で酷い泥濘状態になっており歩きづらいことこの上ない。駐車場でも他の登山者の姿を見かけることはなかったが、勾配が次第にきつくなったところで本日初めて休憩中の登山者に出会った。挨拶もそこそこに先行させてもらう。しばらく急登した後、樹林と霧で展望のない尾根筋に出た。ここから風が強くなってきた。深いガスは相変わらずで視界は悪いし、腰掛ける場所もないので休まずに先を急ぐことにした。しばらくして避難小屋が見えたが、寄り道せずそのまま進む。そのうち残雪が出てきた。数十mの雪の斜面を登っていくと雨具を着ている二人連れに追いついた。挨拶代わりに「そんなに暑いですか?」と聞かれる。Tシャツだけの軽装だったせいか。そう言えばちょっと寒い。この先にある鎖場を過ぎたところでウィンドブレーカを着た。温度計を見ると気温は8Cだった。残念ながら今日はどこまで行ってもガスは晴れそうにない。霧混じりの強い風のなか、やせ尾根の登山道を登っていくとあっけなく頂上に着いた。

          
          山頂にて


つつじ


  

                                
 
先客が2名いたが、ともかく展望ゼロなので、皆さんそそくさと下山してしまった。頂上には10分ほど滞在した後、剣ヶ峰山に向けて歩を進める。尾根道の散策は、期待していた展望がないので、つつじ、石楠花や山桜などの花だけが楽しみとなった。先行したお二人を追い越して剣ヶ峰山に到着。狭い山頂に展望ゼロなので、ここにも長居せずすぐに下山することにした。冴えない天気にも関らず、剣ヶ峰山分岐から直接登ってきた人達に加え谷地尾根からもぞろぞろ人が上がってきて山頂は急に賑やかになった。さすが日本百名山の本領発揮と言えるかも知れない。頂上にはほんの5分ほど滞在、ここから一気に剣ヶ峰分岐に向けて下る。とにかくグッチョグチョの泥道と大木の根っこがのた打ち回る滑りやすい急坂で苦しめられ、下山のペースは登りと変わらない。


泥だらけの足元


 
泥んこ道もようやく傾斜が緩くなり、尾根を巻くような感じで小さな沢を何度か横切る。泥まみれの靴を洗ったりしながら、ほどなく分岐に到着、そのまま休まず林道を下って昼過ぎに駐車場へ戻った。行動時間はちょうど6時間半、標高差1222mの山歩きは小生にとって実力相応らしい。先週の金峰山のように膝痛に悩むこともなくて済んだ。

着替えを済ませて再びハンドルを握る。朝昼抜きだったので食事をとることに。水上町の国道に出たところで「そば処角弥」という店で天ぷらとそばを注文したが、これがとても美味だった。店は混んでおり、かなり待たされたが、その価値は十分あったと思う。帰路は渋滞にはまり自宅帰着は夕刻となってしまったが、充実した一日であった。

コースタイム

05:40           武尊神社を出発
06:20           剣ヶ峰山分岐
07:10           手小屋沢避難小屋分岐
08:45           武尊山頂上
09:00           頂上発
09:40           剣ヶ峰山頂上
11;50           剣ヶ峰山分岐
12:10           武尊神社帰着

総歩行時間        6時間10
標準CT         6時間30

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