白馬乗鞍岳BC   2437m 長野・新潟県            
 


2017年12月2日(土)

 今シーズン初めてのBCは、今回で7回目となる白馬乗鞍岳。実は先週、山スキー大先輩のYさんにご一緒させて頂き、神楽で足慣らしをしているのでいきなり本番という訳ではない。

 降雪直後のこの日、栂池高原スキー場へと向かう道路は薄っすらと冠雪していた。ゲレンデも白一色だ。これならスキー場は全面オープンとの期待も空しく、ゲレンデ下部の滑降は不可とのこと。結局、往復共にゴンドラを利用することになった。


ゴンドラ乗り場の積雪状況


 始発のゴンドラで到着した栂の森。そこそこの視界はあるものの、どんよりした曇り空で青空は欠片も見えない。しかし、天気は回復基調なので不安は無い。

 9時15分に栂の森を後にする。今回足元には新調したばかりのスーパーファット159cmのPon2oon。正直、使いこなせる自信は全く無い。猫に小判、豚に真珠と笑われても仕方ないが、これも人生やり残しリストの一つ。若い頃夢見た念願のスポーツカーを老境に至ってやっと手中にし、嬉々としている爺のようなものだ。


栂の森をスタート


 きれいに除雪された林道をハイクアップしていると、後方からクロカンの選手達が猛スピードで追いついてきた。皆高校生だろうか。力強いストロークで、息も乱さず飛ぶように走り去って行く。

 除雪最終地点は、ちょうどつが第二ペアリフトから林道に向かってゲレンデをトラバースしてきた辺り。クロカンの連中はここで折り返して滑り降りて行った。ここから先は除雪されていないので、先行者のトレースを有難く拝借させて頂く。

 林道をショートカットするため傾斜のきつい斜面を登るようになると、今回初めて採用したビンディングATKの回転式ヒールリフターが硬くてうまく操作できず四苦八苦。モタモタしている間に後続がどんどん追い越していく。


成城大学小屋が見えてきた



予報通り天候は回復


 成城大学小屋からは愈々天狗原への急登だ。これまでCho Oyuなど超軽量の板に慣れた軟弱な脚にはさすがにPon2oonの重量は堪える。大勢のBCスキーヤー達に先を越され、何時しかしんがりに。つい先日この辺りで山スキーヤーが熊に襲われた事件が脳裏に浮かび、思わず周囲をうかがってしまった。

 天狗原から白馬乗鞍への最後の登り。上部はクラストしている可能性があるため、クトーを装着しておく。時折青空が覗き、天候は回復しつつあるが、如何せん風が強い。山頂が近くなると真正面から襲い掛かる強烈な西風と雪の礫に足が止まってしまう。いつもは山頂ケルンまで行くことにしているのだが、今回は平坦な山頂の一角までたどり着いたところでギブアップ。


天狗平からハクノリへの登り



山頂付近に舞う雪煙



頚城の山々も真っ白



スキーヤーが歓声を上げながら一足先に滑降していった



山頂間近だが、風に煽られ足が止まってしまう


 強風を避け岩陰に身を寄せたものの、それでもシールオフが一苦労だ。もたもたしている間に、指先の感覚は無くなるは、ゴーグルのレンズには雪が付着するはで、我ながら相変わらずの未熟ぶり。ともあれ、何とか滑降準備完了。ようやくお楽しみタイムとなった。


シュプールだらけになったハクノリ



白馬岳方面も天気が回復



パウダー満喫



小蓮華もド迫力


 板は深いパウダー上をするすると滑りなかなか良い感じ。評判通りの浮力だ。先行者のシュプールを避けながら一気に天狗原まで滑り込んだ。その後はまだ沢地形が出ているところがあるので、無理をせず基本的に登路の尾根沿いに滑降。午後2時40分に栂の森に無事帰着した。

 毎年訪れるハクノリだが、回を追うごとにペースが落ち、その頂が遠のいている気がする。加齢による体力低下が着実に進行していることは疑い無い。翌日に予定する更に厳しい唐松岳BCに耐えられるか、少々心配になってきた。


行動時間  5時間35分

Equipment  Pon2oon 159cm/Scarpa F1Tr


  
Map
信号ロストでデータ無し
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同左
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