雁ヶ峰BC   1667m 新潟県            
 


2018年3月3日(土)

 神楽ヶ峰周辺はかぐらスキー場からのアクセスが良く、標高が高いため雪質に恵まれている。お手軽にバックカントリーが楽しめるとあって、いつも多くのスキーヤーやボーダーで賑わっている。しかし、それはせいぜい中尾根辺りだけで雁ヶ峰方面まで足を延ばす人は少ないようだ。

 昨年に引き続き、この山域生き字引のYさん、Kさんにご一緒し、我々以外のシュプールを全く目にすることの無い、貸し切りの雁ヶ峰ツアーを堪能させてもらった。


中尾根を目指す人達


 快晴の空の下、大盛況のかぐらスキー場のゲレン度トップを後にする。数パーティが先行しているが、その殆どが中尾根か、清八ノ頭止まり。我々と同じく雁ヶ峰に向かうというカップル一組に先行した後は、全くのノー・トレースとなった。


清八ノ頭を目指す



大迫力の苗場山



清八ノ頭を巻くKさん



同Yさん



谷川連峰



鳥甲山 背後には北アルプス


 霧ノ塔直下で大休止。軽く栄養補給したら早速シールを剥がし、ヒールフリーでトラバースを開始する。今回は高井尾根から少し離れたステップソールの機動力をフルに駆使できるYさん肝いりの特選コース。尾根を乗越す都度、アップダウンは覚悟しなければならないが、無木立で快適なスロープを心行くまで味わうことができた。


霧ノ塔



ウロコ板で起伏を越えていく



雁ヶ峰を望む



3人でお絵かき


 途中で先ほどのカップルらしきパーティとクロス。何故か雁ヶ峰には向かわず右倉沢の源頭部を滑降している。声をかける間もなく彼らの姿は見えなくなってしまった。そのまま進めば人跡稀な釜川の源流、遭難必至の片道切符だ。幸い天気は上々、日も長くなっているのでルートミスに気が付きさえすれば大事には至らないだろう。


またお絵かき(右はYさん、左は私)



ツリーランを楽しむ私



やってきた道程を振り返る


 雁ヶ峰の頂きから眺める360度大パノラマは正に圧巻。谷川岳連峰はもとより、越後三山から遠く飯豊の山々、日本海まで一望の下にある。眺望に飽きたら、愈々スキー場まで高度差600m、距離3Kmのダウンヒル開始だ。

 スタートすると頭は真っ白。先日のセンノ沢での大転倒の自重自戒はどこへやら。ノンストップで飛ぶように降りていくYさん、Kさんに置いて行かれないよう私もエンジン全開でついていく。


緩い登坂にはウロコが大活躍


 高度が下がるにつれ次第に雪が重くなり、ターンするのも一仕事になってきた。スキー場まで後わずかのところで、いきなり現れたストップスノーに捕まり、またもや無念の前転宙返り。

 K師匠曰く、雪質の変化を足先のセンサーを働かせて感じ取れば、身体が無意識に反応し対処してくれる由。帰宅後、遊びがてらJust parkの診断ゲームで試してみると私のリアクション時間は実年齢より20歳若いとのことで思わずムフフ。もっともセンサーの信号に反応すべき足腰の筋肉はボロボロなので、この歳になって「何が何でも転ばないオジサン」を目指すのはやはり夢物語かな。。。


行動時間  3時間25分


Gear  Voile V6BC 163cm / Scarpa F1 Evo



  
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