富良野岳  1912m 北海道      
 

2015711(土)

 今夏の北海道遠征もいよいよ最終日となった。時間的余裕は余り無いが、天気も良いことなので、もう一山欲張ってみる。予約したフライト時刻から逆算すると午前9時が下山のタイムリミットとなる。比較的アプローチの良い、花の百名山、富良野岳であれば、何とかこの条件に適うだろう。

 午前
3時過ぎに宿を発ち、十勝岳温泉へと向かう。すっかり夜の明けた九十九折れの道の行きついた先は標高1270mの十勝岳温泉。朝の早い時間にも関わらず、広い駐車場は既に7割ほど埋まっていた。

 
410分、車を後にして火山礫を敷き詰めたような広い登山道を登り始める。体調は可もなく不可も無し。前日のハードワークにも関わらず、それ程疲労のキャリーオーバーは無いようなのでまずは一安心。


             前を行く団体さん                荒涼とした安政火口


 やがて荒涼としたいかにも火山然とした景観が目の前に現れた。このおどろおどろしい安政火口周辺は、昨年の御嶽山での痛ましい出来事を思い起こさせてくれる。奇観とはいえ、余り長居はしたくない場所だ。

 沢を渡ると道は右に大きくドッグレッグしながら三峰山の山腹を巻いていく。途中雪渓歩きなどもあり、
2000m近い山であることを改めて実感する。


             姿を現した富良野岳              こんな雪渓歩きもある



沢を横切り、うねうねと続く登山道


 
1時間40分ほどで富良野岳分岐に着いた。一方は富良野岳、反対方向に進めば十勝岳へと導いてくれる稜線上の分岐点だ。ここから先は山頂まで高山植物のオンパレードとなる。登山道の両側に広がるお花畑は、花の百名山の名に恥じない雲上の庭園だ。


         大きなザックを背負った登山者           富良野岳分岐から十勝岳方向を望む



           分岐から山頂への登り              登山道脇にはお花畑が連続する


 可憐な花々に気を取られながらも、
2時間きっかりで富良野岳の頂きに着いた。山頂からの展望は正に圧巻。花も素晴らしいが、南西方向に見渡す限り広がる緑の絨毯がとりわけ印象的だった。


          山頂到着                     トレランのカップル                 



原始ヶ原の湿原



十勝岳へと続く縦走路





 先があることなので、山頂には
10分ほど滞在したのみで下山開始。残念ながら、花と眺望を堪能しつつ落ち着いて山歩きが楽しめたのは富良野岳分岐まで。その後は、引きも切らず登ってくる大勢のハイカー達とのすれ違いに忙しく、あたかも夏の富士登山のようになってしまった。

 それでも何とかタイムリミット
に余裕を残して、820分に十勝岳温泉に帰着。登山道の混雑はさもありなん、駐車場から溢れ出た多数の車が長々と路駐していた。富良野岳の人気ぶりがうかがい知れるというもの。ともかく大変な賑わいだ。その一方、時間が早いせいか源泉の凌雲閣はがらがら。まったりと露天風呂につかり、遠征の疲れを癒した後、おもむろに新千歳へ向けて帰宅の途に着いたのだった。


行動時間  
4時間10



Map
 Track Weather  Map 
  トップ                              山歩き 
inserted by FC2 system