2018年6月3日(日)
遥々東北までやってきて、梅雨入り前の貴重な晴れ間を活用しない手はない。この機会を利用し、このところ余り進捗が見られない二百名山のピークハントに注力することに決めた。最寄りにある未踏の二百名山は船形山と神室山。いずれも他県と接してはいるが山形県の山だ。
門内岳を下山した後は、南陽市にある米沢牛が売りの宿に宿泊。筋肉疲労の回復と翌日のハードワークに備えてタンパク質を十分補給しておいた。
翌早朝、再びハンドルを握り国道13号線を北上。二百名山66座目となる船形山を目指した。山頂への最短ルートは宮城県側の大滝キャンプ場からのコースだが、南陽からでは遠回りになるため、山形県側の黒伏高原からアプローチする。ちなみにこの山は山形県側では御所山と称するのだそうだ。
黒伏高原スノーパークの先にある柳沢小屋までは立派な舗装道。その先は車一台がぎりぎりのダート道だ。林道終点には、10台ほどの駐車スペースがあった。先着の車は一台。すぐに後続の車が来たので私の車も含め3台となった。朝食を済ませた後は、念入りにハック油スプレーを体中に噴霧。鬱陶しい虫対策をしっかりやっておく。
緑の回廊を行く
6時10分、車を後にし、豊穣なブナの森をもどかしいほど緩やかに登って行く。登山道は良く整備されまるで公園の中を歩いているようだ。陽光が新緑を鮮やかに際立たせ、ため息が出るほど美しい。
そこかしこに残る雪
庭園の散策
1000mを越える標高からスタートしたせいか、谷筋にはまだ多くの残雪が残されている。45分ほどで栗畑に着いた。ここは、船形山と黒伏山方面へ向かう道の分岐点。残雪で夏道が隠れているため、念の為GPSで進行方向を確認しておく。
栗畑
山形県側に聳える岩峰
暫くは緩い下り坂。船形山との鞍部まで、結局栗畑まで登ってきた200mを全て返上してしまった。鞍部からは山頂まで500mの標高差を一気に登り上げることになる。これまでの緩い坂道から一変して胸を突く急登が続く。初夏の気候も手伝って汗が滝のように滴り落ちる。
山頂が近くなると窪地の激坂となった。蟻地獄のような足場の悪い道をロープにすがりつつ一直線に登っていく。ようやく斜度が緩むと山頂は目と鼻の先。足元に広がる満開のお花畑が暖かく出迎えてくれた。
山頂と避難小屋
船形山(御所山)山頂
鳥海山
月山と朝日連峰
望遠で見る月山
蔵王山
9時過ぎに二百名山66座目となる山頂に到着。やや霞がかってはいるが、遮るものの無い頂きからの眺めは文句なしに素晴らしい。雪を頂いた月山から朝日連峰、遠く鳥海山まで一望の下だ。貸し切りの山頂で寛いでいると三々五々後続のハイカーがやってきた。
山頂を辞した後は一気呵成に下山。200mの登り返しでまた一汗かいて、正午前に出発点に帰着した。
行動時間 5時間30分
道中見かけたお花
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