富士山周回        
 

2014730(水)

 先週ロードバイクで初めての80Kmのロングライド(ミドルライド?)を初体験。思ったより楽に走れたので、調子に乗って今度は100Km越えにチャレンジすることに。前回と同様、富士山周辺で、今度は富士山をぐるりと一周するポタリングを計画してみた。

 体力的にシビアな篭坂峠のヒルクライムを先に済ませるため、スタート=ゴール地点は御殿場として、反時計回りで周回することにした。正確な距離は走ってみないとわからないが、凡そ120Kmを目安としておく。

 早朝
5時に246号線沿いの道の駅「ふじおやま」を出発。実は100Km越えの他にもう一つ試したいことがあった。それは、私にはまだ10年早いと思っていたビンディングの慣らし運転。長距離が楽というので、SPDペダルに専用シューズ、それにマルチモードクリートを衝動買いしてしまったのだ。一応自宅周辺で基本を練習し、しかも立ちゴケの洗礼まで浴びて少しは慣れたつもりだったが、やはりまだ2回目、中々うまくいかない。ペダルにクリートがうまく嵌らず、がちゃがちゃやっているうちに151号線への左折地点をうっかり通り過ぎてしまった。仕方なく富士小山工業団地を回り道して本来のルートへ向かう。


            山中湖へと向かう道                        須走登山道へのアクセス道入り口


 交通量も少なく緑に囲まれた気持ちの良い道を山中湖に向かってひた走る。須走の市街地を過ぎると、本日第一の難関、篭坂峠へのヒルクライムが始まった。それほど勾配はきつくないが、登り一辺倒の重労働は老体に堪える。それでも時速
10Kmちょっとのペースが出来てから少し楽になった。


                篭坂峠                                     山中湖


 走りだしてから
1時間半、ようやく標高1100mの篭坂峠に到着。御殿場からの獲得標高は700mだ。本日の行程でここより標高が高いところは無いので少し気が楽になる。

 篭坂峠からは国道を避けて別荘地内の道路を下る。山中湖はタッチアンドゴー。湖畔で写真を撮っただけで先を急ぐ。山中湖からは交通量の多い国道
139号線を避け、忍野村へ迂回して富士吉田市へと向かう。花の都公園で、思いもかけず富士山をバックに見事な百日草を鑑賞出来たのはラッキーだった。


百日草と富士山


 予定では鳥居地峠を越えるつもりだったのに、勘ナビの調子が狂って再び国道へと戻ってしまった。河口湖畔への立ち寄りは今回パスして市街地を抜ける。再び国道へ合流。ずっと左手にある富士山の景色が少しずつ変化しているのが楽しい。大沢の雪渓が見えてきたことで、いよいよ富士山の北面に差しかかってきたことが実感できた。


北から眺める富士山


 しばらくは観念して大型トラックが疾走する
139号線でペダルをこぎ続ける。多少のアップダウンを繰り返しながらも基本は標高差200mの登り坂、中々楽をさせてはくれない。


          本栖湖を過ぎると、、、                                長い下り道に


 本栖湖を過ぎるとようやく仰角がマイナスになって、
10数キロに及ぶダウンヒルが始まる。重力に従って落ちて行くだけだが、ブレーキをかけ続けないとどこまでもスピードが上がってしまいそうで恐怖感を覚えるほど。サイクルコンピュータは最高時速55.7Km/Hを記録していた。


              静岡県に入った                            西面の富士山は霞気味


 朝霧高原を過ぎた辺りで左へそれ、県道
75号線に入る。殆ど交通量の無い快適な道だ。能天気に下っているうちに、白糸の滝近くで再び139号線に復帰するはずがオーバーラン。枝道を右往左往して予定の72号線に入ると一転して登り基調になる。


        朝霧高原  毛無山が見えてきた                         快適な75号線


 この頃になると脚の疲れを感じるようになった。首筋や腰も強張っているようだ。気温も上昇し、噴き出た汗が目にしみる。むき出しの手足は容赦なくじりじりと陽光に焼かれ、水筒を飲み干して喉もカラカラ、辺りに自販機も見当たらない。そんな状態でいよいよ最後の難関、十里木への
400mのヒルクライムが始まった。


      御殿場までまだ33Kmもあるのかとガックリ                        道のりは遠い


 初心者ロングライドの壁は
100kmと言われるが、よりによってその壁が丁度この厳しいヒルクライムに当たってしまったわけだ。ヒーコラ言いながら300mを頑張って登ったが、脚はもはや限界。道は狭くトラックがすれすれに通過するのでフラフラしていたら事故に巻き込まれてしまう。一気に登り上げることを諦めて、近くにあった公園の駐車場で小休止することに。


      登り坂の途中でちょうど100Kmを記録                  トラックがエンジン全開で急坂を登ってくる


 しばらく日陰で休むと完全放電状態だった脚にパワーが少し戻ってきた。再び戦線復帰し、走行再開。こどもの国まで来ると勾配もかなり緩くなってきた。ヒルトップは十里木の別荘地辺りだろうか。ここから先は下り勾配。もう懸命に漕がなくても良いのだ。


         こどもの国 富士山は雲の中                            愛鷹山を振り返る


 いかにも富士山の裾野といった感じの広大な自衛隊演習地を抜けて一路御殿場へと向かう。市街地の中で
246号線へと入る。左端ぎりぎりに寄せて疾走するトラックに怯えながら走り続け、道の駅ふじおやまに帰着した。

 初めて、しかも炎天下の長丁場で流石に疲れた。しかし、
達成感も流した汗に見合うものだった。ビンディングにもだいぶ慣れたのも大きな収穫だ。着替えを済ませた後は、久しく味わったことのない鰻を頑張った自分へのご褒美にして帰宅の途に着いたのだった。


行動時間 7時間35
走行距離 130Km
平均速度 16.9Km/H
最高速度 55.7Km/H



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