富士山  3776m 静岡・山梨県       百名山
 

2021年9月10日(金)

 一年ぶりの富士山。閉山式も終わり、少しは静けさを取り戻したのではと富士宮口へと向かった。ところが富士山スカイラインの入り口に着くと、何と一般車は通行止め。シーズン最終日は翌日の9月11日とのことで五合目に向かうには水ヶ塚公園でシャトルバスに乗り換えねばならないとのお達し。山まで来て密は願い下げ、それならと久しぶりに御殿場口へと転進することした。

 ちなみに御殿場口は富士宮よりも標高が1000m近く低く、一般コースとしては最も難易度が高い。そのハードさ故か、富士登山者の利用率は全体の3%だそうな。

 御殿場新五合目の駐車場に着くと予想外に多くの車で埋まっていた。最も雲海とご来光目当ての観光客も多いので、どれほどの登山者がいるのかはわからない。駐車場最上部にはテント仕立てのビジターセンターが設置されていて、コロナ対策の検温と富士山保全協力金の呼びかけを行っていた。出発時に手持ちの現金が無かったので下山後に協力金を支払ったのだが、驚いたことにこの日協力金に応じたのは私が最初(そしておそらく最後)だった由。登山道の維持管理に少しでも役立ててもらえればと思ったのだが、これでは人件費にもならない。こんなことで、この制度の運用は本当に大丈夫なのだろうか。

 今回は、午前5時15分にスタートし、帰着するまでの所要時間は10時間6分。山頂(外輪山)までの単純標高差は凡そ2300m、歩行距離20Kmの山歩きとなった。6年前は同じコースを9時間台、さらに海外トレッキングに熱を上げていた9年前には今回端折ったお鉢巡りも含め、やはり9時間台と体力の劣化は残念ながら如実に数字に表れている。それでも古希を越えても富士登山、それもハードな長丁場を歩けたことに十分満足している。

 特に疲労と高度障害のせいか、座り込んだり、牛歩の歩みとなった若者をしり目に殆どノンストップで歩き通すことが出来たことは自信にもつながり素直に嬉しい。登山用具の断捨離はもう少し先延ばしにすることができそうだ。



御殿場口新五合目をスタート



赤富士



富士アザミが点在する砂礫地



二子山



この方(68歳とか)とはペースが合ったので、前半ご一緒する 後半彼はペースダウン



この砂礫に足をとられ消耗 一歩進み半歩ずり落ちる蟻地獄



随分歩いたのにまだ六合目かとガックリ



先行者をキャッチアップ



宝永山と同じ高さまで来た



富士山はもうすっかり秋



八合目



長田尾根登山道建設記念碑 冬にここを歩く人がいるらしい



やっと外輪山に到着



お釜



富士宮口山頂へ 今回剣ヶ峰は疲れたのでパス



駿河湾がかろうじて見える



首都圏は雲の下



下山開始 山頂直下の九十九折れの登山道 ここが一番辛かった



大走りは足への負担が大きいので取りやめ 往路をピストンした



 
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