2014年7月24日(木)
若い頃やりたくてもお金や時間が無くてできなかったスポーツや旅行を定年後にやるぞと意気込んでいたのに、いざその身分になったら身体が言うことを聞かない、、、なんて話は友人の間でもよくある。幸い私の場合は、五体のどこかが必ず故障中というのが常態化しているとは言え、何とか体力、気力は維持しているつもり。
そこで最近新たに始めたのがロードバイク。毒々しいキノコみたいなヘルメットを被り、水着のようなぴっちぴちのレーサーパンツを身につけ、ダウンハンドルに這いつくばるやつ。高価なものでもあるし、前期高齢者目前の老身には無謀なチャレンジかなと思いずっと逡巡していたのだが、見かねた家族がウェアをプレゼント。温かい手で思い切り背中を押してくれた。
いそいそと専門店に足を運び、入門用のロードバイクを購入して約1ヶ月。早朝涼しい時間帯に自宅周辺を走り回って、走行距離も少しずつ伸ばしてきた。そこで今回ロングライド（私にとっての）に初挑戦。目的地は富士五湖のうち山中湖を除く4湖の周遊、約80Kmのサイクリングだ。
早朝5時半に道の駅「富士吉田」に到着。早速移動用に外してあった前輪を取り付け、ウェアとヘルメットを身につける。中身は超初心者なのに格好だけは一人前なので我ながら何とも気恥かしい。
6時5分、河口湖に向かってペダルをこぎ始める。ちなみにペダルはフラット。靴をペダルに固定するビンディングは習熟が必要だし、不器用な私は立ちごけ必至なので十年早い。
139号線を下って富士吉田市の市内へと向かう。富士急ハイランド駅をかすめて137号線を北上し、本日の第一番目の湖、河口湖の東端に出た。河口湖大橋を眺めながら反時計回りに周回を開始。湖北ビューラインは通行する車も少なく快適なサイクリングコースだ。高曇りながら富士山もすっきりその姿を披露してくれている。途中のトンネルはパスして湖畔につけられた小道を選択。
 
河口湖に到着 富士山がお出迎え
空いているし景観抜群で気持ちの良い湖北ビューライン
河口湖を終えると次は二番目の西湖だ。ここも湖の北側を景観を楽しみながら気持ちよく通過。その先、三番目となる精進湖へ向かって凡そ150mほどの登り勾配となる。全行程の中でここが一番しんどかった。最初はダンシングで頑張ったが、息が続かずシッティングで思い切りペースダウン。
 
西湖に到着 静かな湖面に富士山が覗く
息も絶え絶えでようやく峠を越えると、精進湖へ向かって時速40Km前後のダウンヒル。小ぶりな精進湖を反時計回りに周回した後は139号線に出て、本日の最終目的地の本栖湖へと向かう。この湖は富士五湖で三番麺の広さ。時計回りに30分ほど時間をかけて一周する。
 
自転車のためにあるような道路 小ぶりな精進湖
 
本日最後の湖、本栖湖に到着 景色も最高
これが我愛車
本栖湖を終えた後は再び139号線に出るが、これまでのお気楽な周遊とはちょっと勝手が違う。車道の左側はすぐ緑地帯になっていて幅員に余裕がないのに、右脇すれすれに大型トラックが轟音を立てて追い越して行く。風に煽られて生きた心地がしない。帰路は139号線を直行するつもりだったが、計画変更。再び交通量の少ない湖北ビューラインに戻って西湖から河口湖へ向かうことにした。
河口湖に戻って、周回を完成させるため今度は南へハンドルを向ける。湖からは少し離れてしまったが、何とか周回という目的は達成できた。後の行程は消化試合。トラックに怯えながら139号線をひた走り出発点の道の駅に無事帰着した。
80Kmをこぎ続けたが、サドルとの相性は良かったようで懸念していたお尻は無事。腰、肩などストレスのかかりそうなところに痛みが出ることもなかった。脚もまだ余裕で100Km位は軽くいけそうとの感触が得られたのは大きな収穫だった。もっとも平均時速は20Km（休憩時間含む）と遅いし、厳しい登り坂がそれほど無かったことも幸いしているのだろう。
かくして私のオモチャがまた一つ増えてしまった。
行動時間 3時間50分
走行距離 80.5Km
平均時速 20.6Km
最高時速 52Km（サイクルコンピュータより）
速度推移
平均時速は20Km/Hちょっとだが、フラットな所では30Km/H前後で巡航しているのがわかる
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