大菩薩嶺  2057m 山梨県    百名山  
 

2020年8月22日(土)

 
左足の肉離れから凡そ一ヵ月半、先日受けた超音波診断によれば損傷個所はすっかり完治しているとのこと。これで晴れて山歩きが再開できる。巣ごもり生活からもようやく抜け出せるのだ。いそいそと早速行先を選定、まずは足慣らしということで近場の大菩薩嶺を歩くことにした。この山域は2000m前後と比較的標高が高く都会の酷暑とは無縁だし、山容は穏やか、登山道も良く整備されているのでリハビリ登山にはぴったりだ。

 唯一心配は人出。首都圏に近く高尾山と並んで人気のハイキングコース、しかも週末でもあり三密は避けられそうにない。案の定、夜明け前にも関わらず、上日川峠の広い駐車場はあらかた車で埋まっていた。街を歩けばコロナ感染リスクに見舞われ、地方に行けば白い目で見られる東京在住者にとっては、こうした近郊の山が格好の救いの場なのかも知れない。

 明るくなるのを待って午前5時に車を後にする。それほど長いブランクでもなかったのに、久しぶりに履いた登山靴と手にしたトレッキングポールの感触が妙に懐かしい。ペースを抑えて一歩一歩足の調子をチェックしながら歩く。


ロッヂ長兵衛をスタート


 福ちゃん荘からは唐松尾根へ。ゆっくり歩いてもほぼコースタイム通り、1時間半足らずで大菩薩嶺に到着。10年ぶりの頂に立った。前回編笠山で感じた肉離れの前兆となる脹脛の違和感や鈍痛は全く生じなかった。これならこの先もいけそうだ。


唐松尾根の小路を行く



雷岩に着き振り返るとこの景色



雷岩から10分ほどで山頂へ


 大菩薩嶺から雷岩に戻り、ここから尾根伝いに大菩薩峠へと向かう。右手には黒いシルエットの富士山がずっと視界にある。その右隣りに展望できるはずの南アルプスは残念ながら雲の中だ。


再び雷岩へ戻り大菩薩峠へと向かう



白くても黒くても富士山は美しい「Black Fuji matters!」


 小一時間で大菩薩峠に到着。当初の予定ではここから上日川峠に下山するつもりだったが、時刻はまだ7時半。足の調子も悪くないことなので、もう一山、熊沢山を越えて石丸峠へと足を伸ばすことにした。


大菩薩峠へと向かう



賽ノ河原



大菩薩峠の知名度アップはこの介山先生のお陰



石丸峠へ


 石丸峠からは大菩薩湖を眼下に山腹を巻き気味に下って行く。笹原の中の少々単調な道。退屈しのぎに少しスピードを上げ小走りで先行するハイカーを何人か追い抜いてみた。それでも特に足に異状は生じなかった。他愛ないが、こんなことでも復調を実感できるのだ。


上日川峠に向け下山開始 この辺りは開けていて気持ちが良い



巣ごもりしている間にいつの間にかマルダガケブギの季節になってしまった


 8時50分、長いブランクの割には疲労感を殆ど感じることも無く、上日川峠に無事帰着。ロッヂ長兵衛周辺はこれからスタートという大勢のハイカーでごった返していた。早出して大正解だった。

行動時間 3時間50分

 
後記

 実は、今回のリハビリ登山に際して口コミ評価の高かったCW-X脹脛用サポーターを着用してみた。しっかりした加圧とテーピング効果は前評判通り。肉離れの再発防止はもとより、筋肉疲労軽減にも明らかな効果があったようだ。進む一方の老化への対抗グッズとして手放せない一品になりそう。



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