2021年2月4日(木)
密を避けての低山ハイク、今週は丹沢の畔ヶ丸(1292m)界隈を散策する。前回の蛭ヶ岳主脈縦走路の密に懲りて、登山道の無いバリエーション・ルートを中心に行程を組み立ててみた。
夜明け前に西丹沢VCにこの日も一番乗りで到着。ゆっくり朝食、準備を整え、明るくなり始めた午前6時20分に車を後にした。西沢公園橋を渡ってすぐに一般登山道の西沢コースを見送り、左手の尾根に取り付いた。辺り一面には朽ち木が散乱。最初のうちは歩き易そうな場所を選んで足を運んでいたが、そのうち伐採の作業道らしきものが出てきたので有難く利用させてもらった。
尾根に登り上げた
尾根筋に出ると一本道。ひたすら高みを目指せば済む登りの尾根なので道迷いの心配は無い。ただ勾配がえらくきつい。アキレス腱が悲鳴を上げる様な胸を突く急坂が一刻も緩むこともなく続く。そんな合間にも、今後に備えてマイルストーンになりそうな箇所ではカメラと網膜に記録を残しておいた。先々この尾根を下りで利用することはおそらく無いとは言え。。。
木の葉の絨毯 しかし急坂でアキレス腱が攣りそう
この大木を見たら右寄りの尾根を下山すべし
1時間30分ほどで権現山の頂に着いた。南側が開けており、眼下には丹沢湖が俯瞰できる。山頂を過ぎると急下降。せっかく稼いだ標高を一気に100mほど返上する。その後暫くは痩せ尾根ながらいかにも丹沢らしい冬枯れのうららかな尾根歩きとなる。
権現山山頂の土管チェア
丹沢湖
気持ちの良い尾根道
雪煙が舞い輪郭がぼやけた富士山
小ピークを二山越えると畔ヶ丸山頂に到着。時刻は9時20分。日当たりの良いベンチに腰掛けてカロリーを補給した。山頂から暫くは善六ノタワまで一般道を下る。ちなみにタワとは鞍部のこと。
雨で雪はあらかた融けてしまった
ここから再びバリルートへと進む。まず向かうは1119mピーク(善六山)だ。約100m急坂を登り上げたこのピークからは踏破してきた権現山と畔ヶ丸を木々に遮られることも無く、一望することが出来だ。
ここからバリエーション・ルートへ
善六山から眺める権現山
同畔ヶ丸
しばらく広々した尾根を進むと最後の山、1033mピーク(塩地窪沢ノ頭)に着く。ここでしなくてよい痛恨のルートミス。予定では等高線の緩い北尾根に進むべきところを、何を勘違いしたのか、北東の支尾根に踏み込んでしまった。斜面の勾配は下る程にきつさを増し、足元はまるで蟻地獄。ズルズルと崩れ、手掛かりが無いと立っているのも難儀だ。立ち木に掴まりながらのモンキー下りを続けること1時間。何とか用木沢出合い近くの白石沢に降り立った。沢を飛び石で渡渉、その後は2㎞弱の林道歩きを経て西丹沢VCに無事帰着した。
広々した運動場のような尾根
塩地窪沢ノ頭
この尾根を下っていくが、、、
次第に荒れた急斜面となる
白石川の河原に降り立ってほぼ終了
平日と言うこともあり山中で出会ったのは畔ヶ丸山頂で見かけた一人だけ、と狙い通りのNo密で静かな山歩きを楽しむことが出来た。残念だったのは、折角持ち歩いていた地図やGPSが宝の持ち腐れになった勘ナビに頼ったお粗末なルーファイ。慣れた山域の低山と甘く見過ぎていた。猛省せねば。
行動時間 5時間55分
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